美容師が教える!自宅でできるプロ級ヘアケアの秘訣
なんでサロン帰りの髪はきれいで手触りが良いの?
サロン帰りの髪が特にきれいで手触りが良い理由は、美容師による専門的な技術、使用する製品の質、そして髪に対する総合的なケアにあります。以下にその理由を詳しく説明します。
1. 専門的な技術と経験
- 美容師は、髪質、頭皮の状態、お客様の日常のヘアケア習慣など、個々のニーズに合わせてカット、カラー、トリートメントを行います。このような専門的な技術と経験により、髪を最適な状態に整えることができます。
2. 高品質な製品の使用
- 美容室では、一般に市販されているものよりも高品質なシャンプー、コンディショナー、トリートメントが使用されます。これらの製品は、髪を深く栄養し、保湿する成分を豊富に含み、髪のダメージを修復し、健康的な見た目と感触を与えます。
3. 総合的なケア
- サロンでのトリートメントは、ただ髪表面の問題を一時的に解決するのではなく、髪の内部から健康を取り戻し、長期的な改善を目指します。美容師は頭皮のマッサージを行うこともあり、これが血行を促進し、さらに髪の健康を支えます。
4. 正確な技術でのスタイリング
- 美容師は、ブロードライやアイロンを使ったスタイリングも専門的な技術で行います。これにより、髪に均等な熱が分散され、ダメージが最小限に抑えられます。また、髪一本一本が適切に扱われ、全体として滑らかで輝く結果になります。
これらの要素が組み合わさることで、サロン帰りの髪は特別な美しさと手触りを実現するのです。しかし、美容師が提供するアドバイスに従って自宅での適切なヘアケアを行うことで、この美しい状態を維持し、健康的な髪を長期的に楽しむことが可能になります。
一般の方のやり方と美容師のやり方違い
美容師のやり方と一般の方が自宅で行うヘアケアのやり方には、いくつかの違いがあります。これらの違いは、技術、知識、使用する製品、そしてツールの質に大きく関わってきます。以下に、その主な違いを挙げてみましょう。
技術と知識
- 美容師: 美容師は髪と頭皮の構造に関する専門的な知識を持っており、個々の髪質や頭皮の状態に合わせたカスタマイズされたケアを提供できます。また、プロとしての訓練を受けているため、正確な技術でカット、カラーリング、トリートメントを行います。
- 一般の方: 自宅でのケアは、一般的な知識やインターネット、雑誌などから得た情報に基づくことが多く、プロのような技術や専門知識には限りがあります。そのため、自己判断で製品を選んだり、使い方を誤ったりすることがあります。
使用する製品
- 美容師: サロンでは、高品質でプロフェッショナル用の製品を使用します。これらの製品は、髪に深い栄養を与え、長持ちする効果が期待できるものが多いです。
- 一般の方: 市販の製品を使用することがほとんどで、これらは一般的に手頃な価格で広く利用できますが、サロン用製品ほどの専門性やカスタマイズ性はありません。
ツールの質
- 美容師: 美容師は、プロフェッショナルグレードのツール(例えば、高品質のはさみ、ブロードライヤー、スタイリングアイロンなど)を使用します。これらは、髪に最小限のダメージを与え、最適な結果を出すために設計されています。
- 一般の方: 自宅では、消費者向けのツールを使用することが多く、これらはプロ用のものほど高性能ではないことがあります。正しい使用方法を知らないと、髪にダメージを与える原因にもなり得ます。
ケアのアプローチ
- 美容師: 美容師は、顧客一人ひとりの髪の状態を詳細に分析し、その人に合ったトリートメントを施します。また、長期的な髪の健康を考えたアドバイスを提供することができます。
- 一般の方: 自宅でのケアは、一般的に短期的な見た目の改善や、個人の好みに基づくことが多いです。長期的な髪の健康を考慮したケアを行うには、正しい知識が必要です。
まずは自分でできることは何がありますか?
サロン帰りのような美しい髪を自宅で維持するためには、日々のヘアケアルーチンにおいていくつかのポイントを意識することが重要です。以下に、自宅でできる具体的なヘアケアのアクションを紹介します。
1. 正しいシャンプーとコンディショナーの選択
- 髪質や頭皮の状態に合わせた製品を選びましょう。例えば、乾燥髪には保湿成分の高いシャンプー、脂性髪にはさっぱりとした洗い上がりのシャンプーが適しています。
2. 頭皮のマッサージ
- シャンプー時には、指の腹を使って頭皮を優しくマッサージしましょう。これにより血行が促進され、健康な髪の成長をサポートします。
3. トリートメントとヘアマスクの定期的な使用
- 週に1~2回は、深層トリートメントやヘアマスクを使用して髪に栄養を与えましょう。市販の製品を使用するか、自宅で簡単にできる自然素材を使ったレシピを試してみてください。
4. 熱ダメージからの保護
- ヘアドライヤーやアイロンを使用する前には、熱保護スプレーを使いましょう。また、できるだけ低温で髪を乾かし、スタイリングするように心がけてください。
5. 日々の髪へのダメージを最小限に
- 髪を結ぶ際は、ゴムの代わりに布製のヘアアクセサリーを使い、髪への摩擦を減らしましょう。寝る前には、絡まりを防ぐために髪を軽く結んだり、シルクやサテンの枕カバーを使用するのも良いでしょう。
6. 栄養と水分の摂取
- 健康な髪を保つためには、バランスの取れた食事が重要です。特に、ビタミン、ミネラル、オメガ3脂肪酸を豊富に含む食品を摂ることを心がけましょう。また、十分な水分摂取も忘れずに。
7. 定期的なカット
- 分け目や枝毛を防ぐために、6~8週間ごとに髪の毛をトリミングすることをお勧めします。
美容師はコーミングを大切にしている!
コーミングの正しい方法とその重要性についての説明は、美しい髪を保つために非常に有益です。美容師がコーミングを重視する理由がよくわかりますね。以下に、コーミングの際のポイントをまとめて、さらにその技術を活かすためのアドバイスを加えます。
コーミングのポイント
毛先から始める: 毛先からゆっくりとコーミングを始め、徐々に上に移動していきます。これにより、髪の絡まりやからまりを優しく解消し、髪へのダメージを最小限に抑えられます。
強引にとかさない: 髪を無理にとかすと、キューティクルが損傷し、髪のツヤや弾力が失われます。髪に抵抗を感じたら、優しく扱うよう心がけましょう。
適切なコームを選ぶ: 櫛の歯が広がっているコームを選ぶと、髪にかかる圧力が分散され、ダメージを減らすことができます。また、滑らかな素材のコームを使用することで、髪への摩擦を減らすことができます。
コーミングの回数を控えめに: 過度なコーミングは髪を痛める原因になります。1日1回程度に留め、必要最低限のコーミングにとどめましょう。
コーミングの追加アドバイス
- 髪が濡れている時の扱い方: 濡れた髪は特に脆く、ダメージを受けやすい状態にあります。コーミングを行う前に、髪をタオルドライして余分な水分を優しく取り除き、できれば自然乾燥させる時間を確保します。
- トリートメントやコンディショナーの使用: コーミング前にトリートメントやコンディショナーを使用すると、髪の滑りが良くなり、コーミング時のダメージを防ぐことができます。また、これらの製品が髪の内部に浸透しやすくなり、より効果的に髪をケアできます。
- 定期的なヘアケア: コーミングだけでなく、定期的なトリートメントやプロフェッショナルなケアも髪の健康を保つために重要です。時には美容師による専門的なアドバイスやトリートメントを受けることも、髪の美しさを長期的に維持するために役立ちます。
コーミングは、日々のヘアケアルーチンの中で基本的ながらも非常に重要なステップです。これらのポイントとアドバイスを実践することで、髪を健康で美しく保つことができます。
美容師のドライヤーの角度は45度
美容師がドライヤーを使用する際に意識する乾かし方のコツは、髪へのダメージを最小限に抑えつつ、効率的に乾かし、美しい仕上がりを実現することにあります。ドライヤーの角度を45度に保つことはそのコツの一つですが、他にもいくつかのポイントがあります。以下に、美容師が実際に意識するドライヤーの使い方のコツを紹介します。
1. ドライヤーの角度
- 45度の角度: ドライヤーを髪の根元から毛先に向けて45度の角度で当てることで、髪の流れに沿って乾かすことができます。これにより、髪に自然なボリュームを与えつつ、キューティクルを滑らかに保ち、自然な光沢を出すことができます。
2. 根元から乾かす
- 根元を先に: 髪の根元から乾かし始めることで、髪全体の乾燥時間を短縮し、効率的にスタイリングできます。根元が湿っていると髪全体が重たくなり、スタイリングが崩れやすくなります。
3. 冷風を使う
- 冷風の活用: 熱で形を整えた後、冷風を当てることでスタイルを固定し、髪のツヤを出すことができます。また、冷風は髪への熱ダメージを軽減する効果もあります。
4. 適切な距離を保つ
- 距離の調整: ドライヤーのノズルを髪から約15cm程度離して使用することで、熱が均等に分散され、髪へのダメージを防ぎます。
5. ドライヤーの温度設定
- 温度の管理: 髪の状態や髪質に応じて、ドライヤーの温度設定を調整します。極度に熱い設定は髪を傷める原因になるため、必要最低限の熱で乾かすようにしましょう。
6. ヒートプロテクト製品の使用
- 保護スプレーを活用: ドライヤーを使用する前に、ヒートプロテクトスプレーやセラムを髪に塗布することで、熱から髪を守ります。
これらのコツを意識することで、美容師はクライアントの髪を美しく、かつ健康的に保ちながらスタイリングします。自宅でのヘアケアにこれらの技術を取り入れることで、サロン仕上げに近いスタイリングと髪の健康を保つことができるでしょう。
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髪が濡れている状態は、確かに髪が最も脆弱でダメージを受けやすい時です。
髪の内部構造であるキューティクルが開き、水分が内部に浸透しやすくなっています。
そのため、濡れた髪を強く引っ張ったり、摩擦を加えたりすると、髪にダメージを与える可能性が高まります。
また、髪だけでなく、頭皮の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
自然乾燥させると、特に頭皮が生乾きの状態になりがちで、これが頭皮のトラブルの原因になることもあります。
本記事は、30年以上の豊富な経験を持つ美容師であり、全国にサロンを展開する経営者、高橋正和氏の監修のもと作成されました。
専門知識と実践経験に基づき、正確かつ実用的な情報を提供することを目指しています。
監修 | |
高橋正和(美容師/サロン経営者) |