熱ダメージから守る!ヘアアイロン使用時の髪のケア方法
コテ・アイロン、毎日の使い過ぎは髪の大敵!
皆さん、こんにちは!今日は、美容院でよく耳にする質問、「コテやアイロンを毎日使うと、本当に髪は痛むの?」についてお話ししましょう。おしゃれは毎日の楽しみの一つですが、そのために髪が傷んでしまうのは避けたいですよね。
熱によるダメージ、そのメカニズムとは?
まず、コテやアイロンの熱が髪にどう影響するかを理解しましょう。髪の主成分はケラチンというタンパク質で、このケラチンが熱によって変性してしまうのです。簡単に言うと、「熱で髪のたんぱく質が変わっちゃう」んですね。これが髪のパサつきや切れ毛の原因になるわけです。
水分の蒸発、乾燥が進行する
さらに、熱は髪の水分を奪います。髪の内部には水分が保持されていて、これが髪に潤いや柔軟性を与えているんです。しかし、高温の熱を当てることで、この大切な水分が蒸発してしまうんですね。水分が減ると、髪は乾燥し、ゴワゴワになりがちです。
カラーリングやパーマとのダブルダメージ
さらに、カラーリングやパーマなどの化学的処理をしている髪に毎日熱を加えると、ダメージはさらに加速します。化学処理で既にダメージを受けている髪に、熱による追加のダメージが重なることで、髪の健康が守れなくなってしまうんです。
では、どうすればいい?
- 低温での使用:できるだけ低い温度で使用し、髪への負担を減らしましょう。
- 保護スプレーを活用:熱から髪を守るために、熱保護スプレーを使うのがおすすめです。これにより、ダイレクトに熱が髪に当たるのを防ぎます。
- 使用頻度の見直し:毎日の使用は避け、髪の健康を考えた使用頻度にしましょう。
- トリートメントでケア:定期的なトリートメントで、髪に栄養を与え、ダメージを修復しましょう。
美しい髪を保つためには、正しいケアが不可欠です。コテやアイロンは便利なツールですが、使い方には十分注意して、髪の健康も大切にしましょう。
ストレートアイロンの髪を傷ませないで使う方法
ストレートアイロンを使用しても髪を傷めないための方法を、美容師の視点から、やさしく解説しますね。髪を美しく保ちながら、理想のスタイルを楽しむ秘訣をお伝えします。
1. 髪を丁寧に準備する
- 洗髪とトリートメント:使用前に、髪を優しく洗い、保湿力の高いトリートメントでしっかりとケアしましょう。髪が十分に潤っていると、熱によるダメージを受けにくくなります。
- しっかり乾かす:アイロンを使う前には、髪を完全に乾かしてください。濡れた髪に熱を加えると、髪の内部の水分が蒸発し、髪が内側から傷んでしまいます。
2. 熱保護製品を使用する
- 熱保護スプレー:熱から髪を守るために、使用前に熱保護スプレーやセラムを髪全体にまんべんなく塗布しましょう。これにより、髪に直接熱が当たるのを防ぎ、ダメージを軽減できます。
3. アイロンの温度設定に注意する
- 適切な温度に設定:できるだけ低い温度で髪を整えられるようにしましょう。髪質にもよりますが、一般的には160〜180℃が推奨されます。細い髪やダメージが気になる人は、さらに低い温度で使用してください。
4. 正しい使用方法を心がける
- 一度に大量の髪を挟まない:少量の髪を一度に挟み、ゆっくりとストレートにすることで、均一に熱を当てることができます。髪の束が厚すぎると、均等に熱が伝わらず、何度も繰り返し同じ箇所に熱を加えることになりがちです。
- 速やかに滑らせる:アイロンは髪の一部分に長く留まらせず、滑らかに、速やかに動かしましょう。これにより、一箇所に過度な熱が集中するのを防ぎます。
5. アフターケアを怠らない
- アフターケア製品を使用:アイロン使用後は、保湿効果のあるオイルやセラムを使って、髪に潤いを与えましょう。これにより、髪の乾燥を防ぎ、健康な状態を保てます。
カールアイロンの髪を傷ませないで使う方法
カールアイロンを使って美しいカールを作りつつ、髪を傷めない方法をご紹介します。カールアイロンは正しく使えば、髪に美しいウェーブやカールを加えることができますが、不適切な使用は髪のダメージにつながります。以下のステップで、髪を守りながらスタイリングしましょう。
1. 髪の下準備
- 洗髪とトリートメント:まずは、髪を優しく洗い、保湿効果のあるトリートメントで髪をしっかりとケアしましょう。髪が十分に潤っていると、熱によるダメージを受けにくくなります。
- 完全に乾かす:カールアイロンを使う前には、髪を完全に乾かしてください。濡れた髪に熱を加えると、髪が内部から傷む原因となります。
2. 熱保護製品の使用
- 熱保護スプレー:熱から髪を守るために、カールアイロンを使用する前に熱保護スプレーを髪全体にしっかりと塗布しましょう。これにより、髪に直接熱が当たるのを防ぎます。
3. 適切な温度設定
- 温度の調整:カールアイロンの温度は、髪質に合わせて適切に設定しましょう。細い髪やダメージが気になる場合は、低めの温度(約160〜180℃)で使用するのが良いでしょう。
4. 一度に大量の髪を避ける
- 少量ずつスタイリング:一度に大量の髪をカールアイロンに巻きつけるのではなく、小分けにしてからゆっくりと巻きつけましょう。これにより、髪全体に均一に熱が行き渡り、過度な熱ダメージを避けられます。
5. 髪を引っ張らない
- 優しく扱う:カールアイロンを髪に巻きつける際は、髪を強く引っ張らずに優しく扱ってください。髪への物理的なストレスもダメージの原因となります。
6. 使用後のケア
- アフターケア:スタイリング後は、保湿や栄養を与えるヘアオイルやセラムを使って髪をケアしましょう。これにより、熱による乾燥から髪を保護します。
ヘアアイロンの保護するスタイリング剤は何が良いの?
ヘアアイロンを使用する際に髪を保護するためのスタイリング剤選びは、髪の健康を守る上で非常に重要です。熱から髪を守り、同時にスタイリングをサポートする製品には以下のような種類があります。適切な製品を選ぶことで、美しさを保ちながら髪を健康に保つことができます。
1. 熱保護スプレー
熱保護スプレーは、ヘアアイロンの熱から髪を守るために特別に設計されています。使用する際は、スタイリング前に髪全体に均等にスプレーし、髪が熱によって乾燥しすぎたり、ダメージを受けたりするのを防ぎます。
2. セラム
セラムは、熱保護成分を含むものを選びましょう。これらは、髪の表面に滑らかなコーティングを作り出し、熱によるダメージから髪を保護すると同時に、光沢と滑らかさを提供します。
3. ヒートプロテクションクリーム
ヒートプロテクションクリームは、髪に潤いを与えながら、熱から守るために使用します。特に乾燥が気になる方や、厚みのある髪質の方に適しています。クリームは、髪を柔らかくし、スタイリングしやすくします。
4. ヘアオイル
ヘアオイルにも熱保護効果があるものがあります。特にアルガンオイルやココナッツオイルなどの自然由来のオイルは、髪に潤いを与えると同時に熱から守る効果が期待できます。しかし、使用量には注意が必要です。少量を手に取り、髪の中間から毛先にかけて軽くなじませるのがポイントです。
5. リーブインコンディショナー
リーブインコンディショナーの中には、熱保護成分を含むものもあります。これらは、髪に潤いを与え、スタイリング前の保護層として機能します。特に、髪が絡みやすい方や、乾燥が気になる方におすすめです。
製品選びのポイント
- 髪質に合った製品を選ぶ:細い髪やダメージが気になる髪は、重くなりすぎない軽いテクスチャーの製品が適しています。厚みのある髪や乾燥しやすい髪は、より栄養豊富な製品を選びましょう。
- 成分をチェックする:シリコンや天然オイルなど、熱から髪を保護する成分が含まれているか確認しましょう。
- 使用感を試す:可能であれば、実際に少量を試してみて、髪に合うかどうかを確かめましょう。
熱によるダメージから髪を守るためには、これらのスタイリング剤を適切に選び、正しく使用することが重要です。
髪の状態を見ながら、最適な製品を選んでくださいね。
本記事は、30年以上の豊富な経験を持つ美容師であり、全国にサロンを展開する経営者、高橋正和氏の監修のもと作成されました。
専門知識と実践経験に基づき、正確かつ実用的な情報を提供することを目指しています。
監修 | |
高橋正和(美容師/サロン経営者) |
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