ヘアカラーの種類と特徴を徹底解説!おしゃれ染めから白髪染めまで完全ガイド

ヘアカラーの種類と特徴を徹底解説!おしゃれ染めから白髪染めまで完全ガイド

ヘアカラーにはどんな種類があるの?

ヘアカラーには、様々な種類があり、それぞれの特性によって使い分けることができます。
以下に主要なヘアカラーの種類を説明します。

1. 永久染毛(Permanent Hair Color)

永久染毛は、髪の内部まで染料が浸透し、長期間色が持続するヘアカラーです。主に次のような特徴があります。

  • 長持ち:色持ちが良く、数週間から数ヶ月続きます。
  • カバー力:白髪もしっかりカバーできます。
  • 化学反応:アンモニアと過酸化水素を使用し、色素を髪の内部に浸透させます。
  • カラーの変更:他の色に変更するのが難しい場合があります。

2. 半永久染毛(Semi-Permanent Hair Color)

半永久染毛は、髪の表面をコーティングするだけで、内部までは染色しないタイプのヘアカラーです。

  • 持続期間:シャンプーを重ねるごとに徐々に色が落ち、約4~6週間持続します。
  • ダメージが少ない:化学物質の使用が少なく、髪や頭皮に優しい。
  • 色の変更が容易:色が落ちやすいため、他の色に変更しやすいです。

3. 一時染毛(Temporary Hair Color)

一時染毛は、髪の表面に一時的に色をつけるヘアカラーで、シャンプー1回で落ちるものがほとんどです。

  • 短期間の変化:イベントや特別な日のために一時的に色を変えるのに最適です。
  • 色の選択肢:多くの鮮やかな色や特殊な色があり、気軽に楽しめます。
  • ダメージが少ない:化学物質をほとんど使用しないため、髪に優しい。

4. 植物染毛(Natural or Herbal Hair Color)

植物染毛は、ヘナやインディゴなどの天然成分を使用したヘアカラーです。

  • 自然成分:化学物質を使用せず、髪や頭皮に優しい。
  • 色持ち:半永久染毛と同様に数週間持続しますが、髪質によって持続期間は異なります。
  • 独自の色合い:天然成分による独特の色合いが楽しめますが、色の選択肢が限られます。

5. ブリーチ(Bleach)

ブリーチは、髪の色素を抜くことで、明るい色に染めるための前処理として使用されます。

  • 明るさ:髪を明るくし、鮮やかな色を入れる前の準備として使われます。
  • ダメージ:髪の色素を抜くため、髪に強いダメージを与えることがあります。
  • メンテナンス:ブリーチ後の髪はダメージを受けやすいため、しっかりとしたケアが必要です。

それぞれのヘアカラーには、特性や持続期間、髪へのダメージなど異なる特徴があります。

 

おしゃれ染めと白髪染めの違いはなんですか?

白髪染め道具

おしゃれ染めと白髪染めには、それぞれ異なる目的と特性があります。
以下にその違いを詳しく説明します。

おしゃれ染め(Fashion Color)

目的

  • 主に髪の色をファッションやトレンドに合わせて変えることを目的としています。
  • 若年層を中心に、個性を表現するために使用されます。

特性

  • 色のバリエーション:明るい色やビビッドな色、パステルカラーなど多様な色が揃っています。
  • 染まり具合:髪の色素を活かしながら染めるため、元の髪色や明るさによって仕上がりが変わります。
  • ダメージ:明るい色にするためにブリーチを必要とすることが多く、髪へのダメージが強い場合があります。
  • 持続期間:色の持続は比較的短く、シャンプーを重ねるごとに色落ちすることが多いです。
  • ファッション性:トレンドや季節に合わせた色を楽しむことができます。


白髪染め(Gray Coverage)

目的

  • 白髪を目立たなくすることを目的としています。
  • 中高年層を中心に、白髪をカバーするために使用されます。

特性

  • カバー力:白髪をしっかりカバーするために、色素が濃く作られています。
  • 色のバリエーション:自然な髪色に近い色が多く、黒や茶系の色が中心です。
  • 染まり具合:白髪と黒髪の両方に均一に染まりやすいように設計されています。
  • ダメージ:白髪をしっかり染めるために、化学薬品の使用が一般的ですが、おしゃれ染めに比べてダメージを抑える成分が含まれていることが多いです。
  • 持続期間:比較的長持ちし、数週間から1ヶ月以上色持ちすることが多いです。
  • メンテナンス:根元の白髪が伸びてきた際にリタッチが必要です。

おしゃれ染めと白髪染めは、それぞれの目的や対象とする髪の状態、色のバリエーション、持続期間、髪へのダメージなどが異なります。
おしゃれ染めはファッション性を重視し、多様な色を楽しむために使われる一方、白髪染めは白髪を目立たなくし、自然な髪色を保つために使用されます。

 

白髪は染めた方が良いの?

白髪染め

白髪を染めるかどうかは個人の選択とライフスタイル、そして美的感覚に大きく依存します。
それぞれの選択には利点と欠点がありますので、以下に考慮すべきポイントをまとめます。

白髪を染めるメリット

  1. 若々しい外見

    • 白髪を染めることで、若々しい印象を保つことができます。特に職場や社会的な場面で重要とされる場合があります。
  2. 自信向上

    • 髪の色が整うことで、自分に自信が持てるようになり、ポジティブな気持ちになることができます。
  3. スタイルの変化

    • 髪を染めることで、ファッションやスタイルに合わせた多様な変化を楽しむことができます。


白髪を染めるデメリット

  1. 髪へのダメージ

    • 染毛剤は髪にダメージを与えることがあり、特に頻繁に染めると髪が乾燥したり、切れ毛が増えることがあります。
  2. メンテナンスが必要

    • 白髪は根元から生えてくるため、定期的なリタッチが必要となり、時間と費用がかかります。
  3. アレルギー反応

    • 染毛剤に含まれる化学成分にアレルギー反応を起こす人もおり、かぶれやかゆみが生じることがあります。


白髪を染めないメリット

  1. 自然な美しさ

    • 自然な白髪を受け入れることで、個々の自然な美しさを保つことができます。白髪も魅力的で洗練された印象を与えることができます。
  2. 髪と頭皮の健康

    • 化学成分を避けることで、髪と頭皮の健康を保つことができます。染毛によるダメージやアレルギーのリスクが減ります。
  3. 時間とコストの節約

    • 定期的なカラーリングが不要となり、時間とコストを節約できます。


白髪を染めないデメリット

  1. 老けて見える可能性

    • 白髪は年齢を感じさせる要素となるため、老けて見えると感じることがあるかもしれません。
  2. 社会的なプレッシャー

    • 特に仕事や社会的な場面で、白髪があることで年齢を意識されたり、プレッシャーを感じることがあるかもしれません。

白髪を染めるかどうかは個人の選択に大きく依存します。
染めることで若々しさや自信を得ることができる一方、髪や頭皮へのダメージやメンテナンスの手間が増えることも考慮する必要があります。
一方、白髪を染めないことで自然な美しさや健康を保てる反面、老けて見えると感じることもあるかもしれません。

 

すっとリタッチ(根本)だけを染めていてもいいのか?

リタッチ(根本)のみを染めることは、白髪染めやおしゃれ染めのメンテナンス方法として非常に一般的であり、多くのメリットがあります。
しかし、考慮すべきポイントもいくつか存在します。以下にリタッチのみを行うことのメリットとデメリットを説明します。

リタッチのみを行うメリット

  1. 髪へのダメージを軽減

    • 髪の全体を頻繁に染めると髪にダメージが蓄積しますが、リタッチのみを行うことでダメージを最小限に抑えられます。特に毛先のダメージが少なくなります。
  2. 時間とコストの節約

    • 全体染めに比べてリタッチは短時間で済み、使用する染料の量も少なくなるため、時間とコストの節約になります。
  3. 一貫した色合い

    • リタッチを定期的に行うことで、髪全体の色が均一に保たれ、根本の白髪が目立たなくなります。
  4. 自然な仕上がり

    • 自然な色のグラデーションを保ちながら、髪の成長に合わせて色を維持できます。

リタッチのみを行うデメリット

  1. 色の差が出る可能性

    • 長期間にわたりリタッチのみを続けると、新しい髪と既染の髪との色差が目立つことがあります。特に染料の褪色が進んでいる場合、全体の色が均一でなくなる可能性があります。
  2. 均一な染まり

    • 根本と既染部分の境界がはっきりしてしまうことがあります。この場合、全体を染め直すことで均一な色に戻す必要が出てくることがあります。
  3. 色の褪色

    • 特におしゃれ染めの場合、毛先が褪色してくると、根本と毛先の色が違って見えることがあります。これを避けるために、定期的に全体染めを行うことも考慮すべきです。


おすすめの方法

  1. 定期的なリタッチ

    • リタッチを4〜6週間ごとに行い、白髪や新しい髪が目立たないようにします。
  2. 全体染めのタイミング

    • 約6ヶ月から1年に一度、全体染めを行うことで、色の均一性を保ち、全体の色をリフレッシュします。
  3. 髪の健康管理

    • リタッチや全体染めの間に、髪のトリートメントやコンディショニングを行い、髪の健康を維持します。

リタッチのみを続けることは、髪のダメージを軽減しつつ、時間とコストを節約する効果的な方法です。
ただし、色の差や褪色などを防ぐために、定期的に全体染めを行うことも考慮すべきです。

 

 


本記事は、30年以上の豊富な経験を持つ美容師であり、全国にサロンを展開する経営者、高橋正和氏の監修のもと作成されました。
専門知識と実践経験に基づき、正確かつ実用的な情報を提供することを目指しています。

監修

高橋正和

高橋正和(美容師/サロン経営者)
30年以上の美容師歴を持ち、その技術と知識で多くの顧客を魅了しています。
全国に展開する美容サロンの経営者としても高く評価されています。
また、カットコンテストでの複数回の優勝や、ヘアーショーへの出演など美容業界に貢献しています。


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