美容院帰りの仕上がりが続く!パーマヘアの正しいケア方法を徹底解説
「パーマが取れやすい」「髪がパサつく…」そんな悩みをお持ちのあなたへ。美容院でかけたパーマを長持ちさせるには、毎日のホームケアが重要です。この記事では、パーマヘアを綺麗に保つための正しいシャンプー方法から、おすすめのヘアケアアイテムまでご紹介します。正しいケア方法を実践して、サロン帰りのような美しいカールをキープしましょう!
1. パーマヘアを綺麗に保つ重要性
パーマをかけたばかりの髪は、弾力があってスタイリングもしやすいもの。 しかし、時間が経つにつれて、
- カールがだんだん緩んできた
- 髪のパサつきやゴワつきが気になる
など、悩みを感じ始める方も多いのではないでしょうか? パーマヘアを美しく保つためには、毎日の正しいケアが欠かせません。 適切なヘアケアを行うことで、
- パーマのもちが良くなる
- 髪へのダメージを軽減できる
- スタイリングが楽になる
など、多くのメリットがあります。
1.1 パーマのもちが良くなる
パーマは、薬剤の力で髪の内部構造を変化させて、カールやウェーブを作っています。 しかし、毎日のシャンプーやブラッシング、紫外線などの影響で、この内部構造は徐々に変化し、カールが緩んでしまう原因に。
正しいヘアケアをすることで、この内部構造の変化を最小限に抑え、パーマのもちを良くすることができます。 例えば、
- パーマヘア専用のシャンプーやトリートメントを使用する
- 洗い流さないトリートメントで髪の水分量をキープする
- ドライヤーでしっかり乾かす
などのケアが効果的です。
1.2 髪へのダメージを軽減できる
パーマは、少なからず髪に負担をかける施術です。
特に、
- カラーリングとパーマを繰り返している
- もともと髪が細い、またはダメージを受けやすい
といった方は、注意が必要です。
パーマヘアは、
- キューティクルが剥がれやすい
- 水分が失われやすい
状態になっています。
そのため、適切なケアを行わないと、
- 枝毛や切れ毛
- パサつきやゴワつき
- 抜け毛の増加
などのダメージ症状が悪化してしまう可能性も。
しかし、毎日のヘアケアで、ダメージを補修し、髪に栄養を与えることで、これらのトラブルを防ぎ、健康的な髪を保つことが期待できます。
具体的には、
- 洗浄力の強すぎないアミノ酸系シャンプーを選ぶ
- トリートメントを髪に馴染ませた後、数分置いてから洗い流す
- ヘアオイルで髪に保護膜を作る
などの方法があります。
これらのケアは、パーマヘアだけでなく、髪のダメージが気になる方全てにおすすめです。
1.3 スタイリングが楽になる
パーマヘアは、スタイリングが楽になるのもメリットの一つです。
しかし、正しくケアをしないと、
- カールが上手く出ない
- パサついてまとまらない
など、スタイリングの際に苦労することも。
適切なヘアケアを行うことで、髪の状態が整い、自然なカールやウェーブを再現しやすくなります。
すると、
- スタイリング剤を少量です済む
- スタイリング時間が短縮できる
2. パーマヘアケアの基本1. 洗髪方法を見直そう
せっかく美容院で素敵なパーマをかけても、毎日のシャンプー方法を間違えると、パーマが早く取れてしまったり、髪が傷んでしまう原因になります。美しいパーマヘアを長く楽しむためには、正しいシャンプー方法を知ることが大切です。
2.1 シャンプー前のブラッシングで髪のもつれを優しく解きほぐす
シャンプー前のブラッシングは、髪についたホコリやスタイリング剤を落としやすくするだけでなく、シャンプー中の摩擦によるダメージを軽減するためにも重要です。パーマヘアはデリケートなので、絡まりやすい毛先を中心に、クッション性の高いパドルブラシや目の粗いコームを使って優しく解きほぐしましょう。
2.2 ぬるま湯で丁寧に予洗いする
シャンプー前に、ぬるま湯(38度くらいが目安)で髪と頭皮を十分に濡らしましょう。目安は3分程度。しっかり予洗いすることで、シャンプーの泡立ちが良くなり、汚れやスタイリング剤を落としやすくなります。熱いお湯は、頭皮の乾燥やパーマのダメージに繋がるため注意が必要です。
2.3 シャンプーは頭皮をマッサージするように
シャンプー剤を直接髪につけず、手のひらでよく泡立ててから頭皮を優しくマッサージするように洗いましょう。指の腹を使い、円を描くように洗うのがポイントです。パーマヘアは特に乾燥しやすいので、洗浄力の強すぎるシャンプーは避け、アミノ酸系など髪に優しい成分配合のシャンプーを選ぶようにしましょう。
2.4 トリートメントは毛先を中心に
シャンプー後、水気を軽く切ってからトリートメントを毛先中心に塗布します。パーマ剤やカラー剤の影響を受けやすい毛先は特に念入りに。トリートメントは、髪の表面をコーティングし、潤いを与え、ダメージから守る役割があります。2〜3分置いてから洗い流すことで、より効果を実感できます。
2.5 すすぎ残しがないようにしっかりと
シャンプーやトリートメントが残っていると、頭皮のトラブルやベタつきの原因になります。頭皮全体を指の腹で優しくこすりながら、ぬるま湯で丁寧に洗い流しましょう。すすぎ残しがないように、髪の生え際や耳の後ろなども忘れずに洗い流してください。
項目 | 内容 |
---|---|
ブラッシング | 優しく解きほぐす |
予洗い | ぬるま湯で丁寧に |
シャンプー | 頭皮をマッサージするように |
トリートメント | 毛先を中心に、時間をおいてから洗い流す |
すすぎ | しっかりと、残しがないように |
これらのポイントを意識することで、パーマヘアをより美しく、長持ちさせることに繋がります。正しいシャンプー方法で、理想のパーマヘアを手に入れましょう。
3. パーマヘアケアの基本2. 洗髪後のケアを充実させよう
せっかくサロンでキレイにかけてもらったパーマも、毎日の洗髪後のケアを怠ると、持ちが悪くなったり、ダメージを受けやすくなったりしてしまいます。毎日のひと手間で、パーマヘアを美しく保ちましょう。
3.1 タオルドライはゴシゴシ拭かない
濡れた髪はキューティクルが開き、デリケートな状態です。ゴシゴシとタオルで摩擦を与えると、キューティクルが剥がれ、枝毛や切れ毛の原因になってしまいます。優しくタオルで挟むようにして、水気を吸い取りましょう。
NG | OK |
---|---|
ゴシゴシとタオルで拭く | タオルで髪を挟んで優しく押さえる |
3.2 洗い流さないトリートメントで保湿
パーマヘアは、薬剤の影響で乾燥しやすくなっています。洗い流さないトリートメントで、髪に潤いを与え、乾燥から守りましょう。洗い流さないトリートメントには、ミルクタイプ、クリームタイプ、オイルタイプなど様々な種類があります。自分の髪質や仕上がりの好みに合わせて選びましょう。
タイプ | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|
ミルクタイプ | さらっとした軽い仕上がり | 軟毛~普通毛の人、ナチュラルな仕上がりが好みの人 |
クリームタイプ | しっとりとしたまとまりのある仕上がり | 普通毛~硬毛の人、広がりやすい人、パサつきが気になる人 |
オイルタイプ | ツヤ感とまとまりのある仕上がり | くせ毛の人、広がりやすい人、ツヤ感が欲しい人 |
洗い流さないトリートメントは、タオルドライ後、髪全体になじませます。毛先など、特に乾燥しやすい部分は、重ね付けすると効果的です。
3.3 ドライヤーは diffuser を活用
自然乾燥は、髪が乾燥するだけでなく、パーマがダレる原因にもなります。ドライヤーでしっかりと乾かしましょう。パーマヘアのドライヤーのかけ方のポイントは、ずばり「diffuser」を使うことです。
3.3.1 diffuserを使うメリット
- パーマのカールを崩さずに乾かせる
- 熱によるダメージを軽減できる
- ふんわりとした仕上がりになる
diffuserの使い方
- タオルドライ後、洗い流さないトリートメントを髪全体になじませます。
- ドライヤーに diffuser を装着します。
- 毛先から diffuser で髪を持ち上げるようにして、風を当てます。
- 頭皮付近は、指の腹で優しくマッサージするように乾かします。
- 全体が乾いたら、冷風を当ててキューティクルを引き締めましょう。
diffuserがない場合は、ドライヤーの風を弱風にして、上から下に向かって風を当てましょう。この時、髪の根元から毛先に向かって風を当てることで、キューティクルが整い、ツヤのある髪に仕上がります。
4. パーマヘアケアの基本3. おすすめのヘアケアアイテム
パーマヘアの美しさを保つには、毎日のヘアケアに使用するアイテム選びが重要です。パーマヘアに特化したシャンプーやトリートメントを使うことで、ダメージを補修しながら、潤いのある弾むようなカールをキープすることができます。おすすめのアイテムをご紹介しましょう。
4.1 シャンプー
パーマヘアのシャンプー選びで大切なのは、洗浄力が強すぎないアミノ酸系シャンプーを選ぶことです。アミノ酸系シャンプーは、髪と頭皮に優しく、必要な潤いを残しながら優しく洗い上げてくれます。パーマによって髪は乾燥しやすくなっているので、保湿成分が配合されているとなお良いでしょう。
メーカー/ブランド | 商品名 | 特徴 |
---|---|---|
コタ株式会社 | コタ アイケア トリートメント K | 髪のパサつきを抑え、しっとりまとまる髪に導くトリートメント (引用元:コタ株式会社) |
株式会社ミルボン | ミルボン ディーセス リンケージ ミュー 4+ | 毛髪内部にうるおいを閉じ込め、やわらかなまとまりと扱いやすい髪に導くトリートメント (引用元:株式会社ミルボン) |
4.2 トリートメント
パーマヘアのダメージを補修し、潤いを閉じ込めてくれるトリートメントは必須アイテムです。特に、パーマによって失われがちな髪のタンパク質を補う成分や、保湿力の高い成分が配合されたトリートメントを選ぶようにしましょう。週に1~2回は、集中トリートメントを行うのもおすすめです。
メーカー/ブランド | 商品名 | 特徴 |
---|---|---|
株式会社資生堂 | 資生堂 ザ・ヘアケア アクアインテンシブ トリートメント2 | 髪の内部に水分の通り道をつくり、ダメージをケアしながら、うるおいのあるまとまる髪へ導くトリートメント (引用元:株式会社資生堂) |
タカラベルモント株式会社 | ルベル イオ クリーム メルトリペア | ダメージ部分を集中補修し、毛先までなめらかで扱いやすい髪に導くトリートメント (引用元:タカラベルモント株式会社) |
4.3 洗い流さないトリートメント
洗い流さないトリートメントは、タオルドライ後の濡れた髪に使用することで、ドライヤーの熱や摩擦などの外的ダメージから髪を守りながら、さらに潤いを補給することができます。ミルクタイプ、クリームタイプ、オイルタイプなど、様々な種類があるので、自分の髪質や仕上がりの好みに合わせて選びましょう。
メーカー/ブランド | 商品名 | 特徴 |
---|---|---|
株式会社ディーエイチシー | DHC Q10美容液ヘアミルク | パサつきがちな髪に、しっとりまとまるツヤと潤いを与えるヘアミルク (引用元:株式会社ディーエイチシー) |
ウテナ株式会社 | ゆず油 無添加ヘアオイル | 国産ゆず油配合で、パサつきや広がりを抑え、しっとりまとまる髪に導くヘアオイル (引用元:ウテナ株式会社) |
4.4 ヘアオイル
ヘアオイルは、パーマヘアの乾燥を防ぎ、ツヤとまとまりを与えるのに効果的なアイテムです。特に、アルガンオイルやホホバオイルなどの天然由来のオイルは、髪に優しく馴染みやすく、保湿力も高いのでおすすめです。少量を手のひらによく伸ばしてから、毛先を中心に揉み込むように馴染ませるようにしましょう。スタイリングの仕上げに使うことで、自然なツヤと束感を演出することもできます。
メーカー/ブランド | 商品名 | 特徴 |
---|---|---|
株式会社ナプラ | N. ポリッシュオイル | 天然由来成分のみでできたヘアオイル。スタイリングの仕上げに使うことで、ツヤ感と束感をプラス (引用元:株式会社ナプラ) |
ロレアル プロフェッショナル | ロレアル パリ エルセーヴ エクストラオーディナリー オイル エクラアンペリアル 艶髪オイル | 厳選されたフラワーエキストラオイル配合で、輝くようなツヤと潤いを与えるヘアオイル (引用元:ロレアル プロフェッショナル) |
5. パーマヘアケアの注意点
5.1 毎日のスタイリングでの注意点
5.1.1 過度な熱は避けよう
パーマヘアは熱に弱く、ダメージを受けやすい状態です。高温で髪の水分が奪われると、パサつきや切れ毛の原因に繋がります。毎日使用するドライヤーやヘアアイロンは、できるだけ低温に設定し、同じ場所に長時間当て続けないように注意しましょう。ドライヤーを使う前に、洗い流さないトリートメントで髪を保護するのもおすすめです。
コテやストレートアイロンを使用する際は、180℃以下を目安とし、必ず事前にヘアオイルやヒートプロテクトスプレーを使用しましょう。正しい使い方を守って、熱によるダメージから髪を守りましょう。
5.1.2 濡れた髪へのブラッシングは要注意
髪は濡れている状態だとキューティクルが開いており、非常にデリケートです。パーマをかけた髪は、さらにダメージを受けやすくなっています。濡れた髪に無理にブラッシングをすると、キューティクルが剥がれ落ち、枝毛や切れ毛の原因になってしまいます。
シャンプー後やブラッシング前は、目の粗いコームやブラシを使って、毛先のもつれを優しく解きほぐしてからブラッシングしましょう。ブラッシングは、頭皮を傷つけないように、優しく行いましょう。
5.2 ヘアケアアイテムの注意点
5.2.1 パーマヘアに合ったスタイリング剤を選ぼう
パーマヘアのスタイリングには、髪に潤いを与えながら、カールをキープできるスタイリング剤を選びましょう。おすすめは、ムースやヘアミルクです。ムースは、ふんわりとした軽い仕上がりにしたい時におすすめです。エアリー感のあるウェーブヘアを演出したい時に最適です。ヘアミルクは、しっとりとしたまとまりのある仕上がりにしたい時におすすめです。毛先まで潤いを与え、パサつきを抑えたい時に最適です。
ジェルやワックスを使用する際は、少量を手のひらによく伸ばしてから、毛先を中心に揉み込むように馴染ませましょう。つけ過ぎると、べたつきの原因になります。自分の髪質や理想のスタイルに合わせて、最適なスタイリング剤を選びましょう。
スタイリング剤 | 効果 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
ムース | ふんわりと軽い仕上がり ウェーブを強調 | エアリー感のあるスタイル 軟毛~普通毛の人 |
ヘアミルク | しっとりとしたまとまりのある仕上がり 保湿効果 | パサつきを抑えたい 普通毛~硬毛の人 |
ジェル | ウェットな質感 強いセット力 | しっかりカールをキープしたい人 |
ワックス | 束感や動きを出しやすい セミマットな質感 | 毛束を強調したスタイル 動きを出したい人 |
これらの他にも、ヘアクリームやヘアバームなど、様々なスタイリング剤があります。自分に合ったスタイリング剤を見つけて、パーマヘアをもっと楽しみましょう。スタイリング剤選びに迷った時は、美容師に相談してみるのも良いでしょう。
5.3 美容院でのケアの注意点
5.3.1 定期的なトリートメントでダメージ補修
パーマやカラーリングを繰り返すと、髪はダメージを受け、パサつきや枝毛などの原因になります。美容院での定期的なトリートメントは、髪の内部まで補修成分を浸透させ、ダメージを補修する効果があります。髪の状態に合わせて、美容師と相談しながら、自分に合ったトリートメントを選びましょう。
自宅でのトリートメントと併用することで、より効果が期待できます。美しいパーマヘアを保つために、定期的なケアを心がけましょう。
5.3.2 理想のヘアスタイルを美容師に相談
パーマヘアを綺麗に保つためには、こまめなメンテナンスが大切です。定期的に美容院でカットやトリートメントを受けることで、パーマのもちが良くなります。美容師に、自分の髪質やヘアスタイルの悩みを相談してみましょう。髪質に合ったパーマやスタイリング方法、自宅でのケア方法などをアドバイスしてもらえます。
3ヶ月に1度を目安に、美容院でメンテナンスをするのがおすすめです。美容師と相談しながら、自分に合ったヘアケアを行いましょう。
これらの点に注意して、自宅でのヘアケアをしっかり行うことで、美容院での施術の効果をより長く持続させることができます。パーマヘアをいつまでも美しく保ちましょう。
6. まとめ
パーマヘアを美しく保つためには、日々のケアが重要です。正しいシャンプー方法やドライヤーの使い方、トリートメントの活用など、ご紹介したケア方法を実践することで、パーマのもちがよくなり、髪へのダメージを軽減できます。 毎日のケアに少しの工夫を加えるだけで、サロン帰りのような美しいパーマヘアを長く楽しむことができます。ぜひ、今日からご紹介した方法を試して、理想のパーマヘアを手に入れましょう。
本記事は、30年以上の豊富な経験を持つ美容師であり、全国にサロンを展開する経営者、高橋正和氏の監修のもと作成されました。
専門知識と実践経験に基づき、正確かつ実用的な情報を提供することを目指しています。
監修 | |
高橋正和(美容師/サロン経営者) |
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