きれいな髪はどうしたらなれる?美容師が教える美髪習慣

きれいな髪はどうしたらなれる?美容師が教える美髪習慣

「きれいな髪になりたいけど、何から始めればいいか分からない…」そんな悩みをお持ちのあなたへ。
この記事では、理想の美髪を手に入れるための方法を、髪のプロである美容師が分かりやすく解説します。

毎日のシャンプーやドライヤーの使い方といった基本的なことから、効果的なヘアケアアイテムの選び方、さらには食事や睡眠などの生活習慣まで、今日から実践できる具体的な方法をご紹介。
この記事を読めば、きっとあなたにぴったりの美髪習慣が見つかるはずです。憧れのつやつや髪を手に入れて、自分に自信を持ちましょう!

 

きれいな髪の定義とは?


一人一人違う髪の悩み

「きれいな髪」と一言で言っても、その定義は人それぞれです。年齢や髪質、そして目指すヘアスタイルによって、理想の状態は大きく変わるでしょう。

例えば、髪のボリューム不足に悩む人にとって、「きれいな髪=ふんわりとボリュームのある髪」かもしれません。
一方、くせ毛で悩んでいる人であれば、「きれいな髪=まとまりやすく、なめらかなストレートヘア」を思い描くでしょう。

また、カラーリングやパーマなど、ヘアスタイルを楽しむ人にとっては、「きれいな髪=ダメージが少ない、健康的な髪」であることが重要になります。
ダメージを受けた髪は、切れ毛や枝毛、パサつきが目立ち、カラーリングやパーマのもちも悪くなってしまうからです。

理想の髪を叶えるために

このように、「きれいな髪」の定義は十人十色。だからこそ、まずは自分の髪質や悩みを理解し、どんな髪になりたいのか、具体的なイメージを持つことが大切です。

その上で、毎日のヘアケアや生活習慣を見直し、自分に合った方法でケアしていくことが、「理想のきれいな髪」を叶えるための第一歩となります。

この章では、美容師がおすすめする「今日からできる美髪習慣」をご紹介していきます。毎日の積み重ねが、美しい髪へと導きます。

 

美容師が教える!今日からできる美髪習慣

美容師


毎日のシャンプーを見直そう

 

正しいシャンプーの仕方

  1. シャンプー前にブラッシング:シャンプー前のブラッシングで、髪のもつれやほこりを落としておきましょう。頭皮を傷つけないように、毛先から優しくとかすのがポイントです。
  2. ぬるま湯で予洗い:熱いお湯は頭皮の乾燥を招くため、38度程度のぬるま湯で、髪と頭皮をしっかりとすすぎます。このとき、お湯だけで汚れの7割程度は落とせると言われています。
  3. シャンプーをしっかり泡立てる:シャンプー剤は直接頭皮につけるのではなく、手のひらでよく泡立ててから使いましょう。泡立ちが悪い場合は、シャンプー剤を足すのではなく、一度お湯で洗い流してから再度シャンプー剤をつけると効果的です。
  4. 指の腹で優しく洗う:爪を立てずに、指の腹を使って頭皮をマッサージするように洗いましょう。髪の毛ではなく、頭皮を洗うことを意識することが大切です。頭頂部や耳の後ろなど、洗い残しやすい部分は特に丁寧に洗いましょう。
  5. すすぎ残しがないように:シャンプー剤が残っていると、頭皮トラブルの原因になります。頭皮や髪の毛にシャンプー剤が残っていないか、しっかりとすすぎましょう。


自分に合ったシャンプー選びのポイント

  • 頭皮の状態に合わせる:乾燥肌、脂性肌、敏感肌など、頭皮の状態は人それぞれです。自分の頭皮環境に合ったシャンプーを選ぶことが大切です。例えば、乾燥肌の人はアミノ酸系シャンプー、脂性肌の人は洗浄力の高いシャンプー、敏感肌の人は低刺激のシャンプーを選ぶと良いでしょう。
  • 髪の悩みに合わせる:枝毛や切れ毛が気になる人は、補修成分が配合されたシャンプーを選びましょう。カラーリングをしている人は、カラーリングの色持ちを良くするシャンプーがおすすめです。パーマをかけている人は、パーマヘア用のシャンプーを選びましょう。ボリューム不足が気になる人は、ハリコシを与えるシャンプーを選びましょう。くせ毛が気になる人は、くせ毛を抑えるシャンプーを選びましょう。フケやかゆみが気になる人は、抗菌作用のある成分が配合されたシャンプーを選びましょう。それぞれの髪質に合わせた成分が配合されたシャンプーを選ぶことで、より効果を実感できます。
  • 仕上がりの好みで選ぶ:しっとりした仕上がりが好みの人は、保湿成分が配合されたシャンプーを選びましょう。サラサラとした仕上がりが好みの人は、洗浄力の高いシャンプーを選びましょう。自分の好みの仕上がりになるシャンプーを選ぶことで、毎日のヘアケアが楽しくなります。

自分にぴったりのシャンプーを見つけるためには、実際に試してみることが重要です。サンプルやトライアルセットを利用したり、美容師さんに相談してみるのも良いでしょう。


髪の毛の乾かし方


自然乾燥はNG!

自然乾燥は一見髪に良いように思えますが、実はNGです。濡れた状態の髪はキューティクルが開いていて、とてもデリケート。自然乾燥によって時間が経つほど、キューティクルはダメージを受けやすくなります。また、頭皮が濡れたままの状態が続くと、雑菌が繁殖しやすくなり、フケやかゆみなどの頭皮トラブルの原因にもなります。さらに、自然乾燥は髪の毛がまとまりにくくなる原因の一つ。髪内部の水分が蒸発する際に、うねりや広がりが出てしまいやすいため、せっかくスタイリングしても思い通りのヘアスタイルにならないことも。自然乾燥によるダメージから髪を守るためには、タオルドライ後、なるべく早くドライヤーを使って乾かすようにしましょう。


ドライヤーを正しく使って髪を守る

  1. まずはタオルドライ:ドライヤーをかける前に、しっかりとタオルドライを行いましょう。ゴシゴシこするのではなく、タオルで髪を挟んで優しく押さえるようにして水分を吸い取ります。マイクロファイバー素材のタオルは吸水性が高く、短時間で効率的に乾かせるのでおすすめです。
  2. 洗い流さないトリートメントをつける:タオルドライ後、ドライヤーの熱から髪を守るために、洗い流さないトリートメントをつけましょう。毛先を中心に、髪全体に馴染ませます。
  3. 根元から乾かす:毛先が乾きにくいからといって毛先から乾かすと、余計に時間がかかってしまい、髪への負担が大きくなってしまいます。頭皮に風を当てながら、根元から乾かしていくようにしましょう。
  4. 冷風を当てる:温風で乾かした後は、冷風を当ててキューティクルを引き締めましょう。キューティクルが整うことで、髪のツヤ感がアップします。


ヘアケアアイテムを活用する


トリートメントで髪に栄養補給

シャンプーで髪を洗うと、汚れや皮脂と一緒に、髪に必要な油分も流れ出てしまいます。
トリートメントは、失われた油分を補い、髪のダメージを補修してくれる役割があります。
トリートメントには様々な種類がありますが、自分の髪質や悩みに合わせて選ぶようにしましょう。

  • コンディショナー:シャンプー後の髪のきしみを抑え、指通りを良くする効果があります。内部補修効果は低いため、毎日手軽にケアしたい人におすすめです。
  • トリートメント:コンディショナーよりも補修効果が高く、髪のダメージを補修し、パサつきを抑える効果があります。週に1〜2回程度の使用がおすすめです。
  • ヘアマスク:トリートメントよりもさらに補修効果が高く、集中的に髪をケアしたい時に使用します。週に1回程度、スペシャルケアとして取り入れてみましょう。

トリートメントは、毛先を中心に髪全体に馴染ませ、数分置いた後、しっかりと洗い流しましょう。


洗い流さないトリートメントでさらに保護

洗い流さないトリートメントは、ドライヤーの熱や紫外線などの外的ダメージから髪を守り、髪の乾燥を防ぐ効果があります。オイルタイプ、ミルクタイプ、クリームタイプなど様々な種類があるので、自分の髪質や好みに合わせて選びましょう。

  • オイルタイプ:髪のツヤ感まとまりをアップさせたい人におすすめです。乾燥が気になる部分を中心に、少量ずつ馴染ませましょう。つけすぎるとベタつきの原因になるので注意が必要です。
  • ミルクタイプ:オイルタイプよりも軽い仕上がりで、サラサラとした質感にしたい人におすすめです。髪全体に馴染ませやすく、扱いやすいのが特徴です。
  • クリームタイプ:オイルタイプとミルクタイプの中間の質感で、しっとりとした仕上がりにしたい人におすすめです。広がりやすい髪を抑え、まとまりをよくする効果があります。


生活習慣も大切


バランスの取れた食事

美しい髪を育てるためには、栄養バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
特に、髪の毛の主成分であるタンパク質亜鉛ビタミンなどを積極的に摂取するようにしましょう。

  • タンパク質:肉、魚、卵、大豆製品などに多く含まれています。
  • 亜鉛:牡蠣、牛肉、ナッツ類などに多く含まれています。
  • ビタミンA:緑黄色野菜、レバーなどに多く含まれています。
  • ビタミンB群:豚肉、卵、乳製品などに多く含まれています。
  • ビタミンC:果物、野菜などに多く含まれています。
  • ビタミンE:ナッツ類、植物油などに多く含まれています。


質の高い睡眠

睡眠中は、髪の成長を促す成長ホルモンが分泌されます。
質の高い睡眠を十分にとることで、健康な髪を育てることができます。
寝る前にスマホやパソコンを見るのは避け、リラックスできる環境を整えましょう。
また、規則正しい生活を心がけることも大切です。


ストレスをためない

ストレスは、自律神経の乱れを引き起こし、血行不良やホルモンバランスの崩れに繋がります。
その結果、髪の成長サイクルが乱れ、抜け毛や薄毛の原因になることも。
適度な運動や趣味など、ストレスを解消する方法を見つけ、心身ともにリラックスできる時間を持ちましょう。

 

美容院でのケアでさらに美髪に

美容院

毎日のホームケアに加えて、美容院でのスペシャルケアを取り入れることで、より一層美しい髪へと導くことができます。
美容院でできるケアには、以下のようなものがあります。


定期的なカットで毛先ケア

どんなに美しい髪も、毛先が枝毛や切れ毛になっていると、全体の印象が損なわれてしまいます。
定期的なカットで毛先を整えることで、傷んだ部分をリセットし、ツヤとまとまりのある美しい髪を保ちましょう。

  • カットの頻度の目安は、ショートヘアなら1ヶ月に1回、ミディアムヘアなら1ヶ月半に1回、ロングヘアなら2ヶ月に1回程度です。
  • 毛先だけでなく、髪全体の量を調整することで、より軽やかでスタイリングしやすい髪になります。


自分に合ったトリートメント

美容院で行うトリートメントは、市販のものよりも高濃度の美容成分が配合されているため、髪の内部まで浸透し、集中的にダメージを補修することができます。
髪の状態や悩みに合わせて、最適なトリートメントを選んでもらいましょう。


美容院トリートメントの種類

  • 内部補修トリートメント:髪の内部にまで浸透し、ダメージを補修することで、ハリやコシのある健康的な髪へと導きます。カラーやパーマによるダメージが気になる方におすすめです。
  • 保湿トリートメント:髪の乾燥を防ぎ、しっとりとしたまとまりのある髪に導きます。パサつきや広がりが気になる方におすすめです。
  • 頭皮ケアトリートメント:頭皮の汚れを落とし、血行を促進することで、健康な髪が育つ土壌を整えます。フケやかゆみ、頭皮のベタつきが気になる方におすすめです。


ヘッドスパで頭皮環境を整える

美しい髪を育てるためには、頭皮環境を整えることが重要です。
ヘッドスパは、頭皮のクレンジングやマッサージを行うことで、血行を促進し、頭皮環境を整える効果が期待できます。
また、リラックス効果も高く、心身のリフレッシュにも繋がります。


ヘッドスパの効果

  • 頭皮の血行促進効果
  • 毛穴の汚れを落とす効果
  • リフトアップ効果
  • リラックス効果


ヘッドスパには、オイルを使用するタイプや、炭酸を使用するタイプなど、様々な種類があります。
自分に合ったヘッドスパを選んで、健康的な頭皮環境を手に入れましょう。


まとめ

この記事では、美しい髪を手に入れるための方法について、美容師の視点から解説しました。
毎日のシャンプーやドライヤーの使い方など、今日からできる簡単な習慣を見直すだけでも、髪質は大きく変わります。

自分に合ったシャンプーやトリートメントを見つけ、正しいヘアケアを実践することで、より理想の髪に近づきましょう。
さらに、美容院での定期的なケアも効果的です。

カットやトリートメントはもちろん、ヘッドスパで頭皮環境を整えることで、健康で美しい髪が育ちます。毎日のケアとプロの力を借りながら、自信に満ちた美しい髪を手に入れてください。

 

 


本記事は、30年以上の豊富な経験を持つ美容師であり、全国にサロンを展開する経営者、高橋正和氏の監修のもと作成されました。
専門知識と実践経験に基づき、正確かつ実用的な情報を提供することを目指しています。

監修

高橋正和

高橋正和(美容師/サロン経営者)
30年以上の美容師歴を持ち、その技術と知識で多くの顧客を魅了しています。
全国に展開する美容サロンの経営者としても高く評価されています。
また、カットコンテストでの複数回の優勝や、ヘアーショーへの出演など美容業界に貢献しています。


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