プロが教える!正しいシャンプーのやり方で抜け毛・フケを防ぐ
「シャンプーの仕方を見直したいけど、自己流で合ってるか不安…」そんな悩みをお持ちではありませんか?
実は、間違ったシャンプーのやり方は、抜け毛やフケ、頭皮のベタつきなど、様々なトラブルの原因になることも。
この記事では、美容師歴30年の筆者が、プロ直伝の正しいシャンプー方法を、分かりやすく解説します。
この記事を読めば、今日からすぐに実践できる内容ばかり。
正しいシャンプーで、健康な頭皮と美しい髪を手に入れましょう!
シャンプー前の準備で効果アップ!
シャンプーの効果を最大限に引き出すためには、実はシャンプー前の準備がとても重要です。
正しい準備をすることで、より効果的に汚れを落とし、頭皮環境を整えられます。具体的な手順は以下の通りです。
ブラッシングで髪のもつれと汚れを落とす
シャンプー前にブラッシングをすることで、髪のもつれや絡まりを優しくほぐし、頭皮の汚れを浮き上がらせる効果があります。
ブラッシングには、頭皮の血行促進効果も期待できます。
毛先から徐々に上へ、頭皮に負担をかけないように優しくブラッシングしましょう。
使用するブラシは、静電気が起きにくい木製のものや、豚毛など天然素材のものがおすすめです。
特に、ロングヘアの方は、毛先のもつれを丁寧にほぐしてからシャンプーすることで、髪の摩擦や切れ毛を防ぐ効果があります。
ぬるま湯で髪と頭皮をしっかり予洗いする
シャンプー前に、38度程度のぬるま湯で髪と頭皮をしっかりと予洗いすることが大切です。
予洗いによって、頭皮の皮脂汚れやスタイリング剤などが落としやすくなり、シャンプーの泡立ちが良くなります。
また、熱いお湯は頭皮の乾燥を引き起こす可能性があるため、ぬるま湯を使用するようにしましょう。
時間をかけて丁寧に予洗いすることで、シャンプーの洗浄効果を高めるだけでなく、頭皮への負担を軽減できます。
正しいシャンプーの仕方で頭皮環境を整えよう
シャンプーの適量を知る
頭皮を優しく洗う
指の腹を使う
指の腹を使うことで、頭皮を優しくマッサージするように洗うことができます。爪を立ててしまうと、頭皮を傷つけ、フケやかゆみの原因になる可能性があります。指の腹を頭皮に密着させ、円を描くように優しく動かして洗っていきましょう。爪を立てない
爪を立てて洗うと、頭皮に負担がかかり、炎症や傷の原因になることがあります。また、爪の間の雑菌が頭皮に付着し、トラブルを引き起こす可能性も。シャンプーブラシを使う場合でも、頭皮を傷つけないように注意が必要です。優しく頭皮をなでるように使用しましょう。
すすぎ残しがないように丁寧に
トリートメントで髪に潤いを与える
シャンプーで頭皮と髪を清潔にした後は、トリートメントで髪に潤いを与えましょう。
しかし、せっかくトリートメントを使っても、正しい使い方をしないと効果が半減してしまうことも。
そこで、ここではトリートメントの正しい使い方から、すすぎの際の注意点まで詳しく解説していきます。
トリートメントの正しい使い方
トリートメントの効果を最大限に引き出すために、以下のポイントを踏まえて使いましょう。
- 適量を手に取る
トリートメントの量は、髪の長さや量に合わせて調整しましょう。目安としては、ショートヘアなら500円玉1個分、セミロングヘアなら500円玉2個分、ロングヘアなら500円玉3個分程度です。
多すぎるとすすぎ残しの原因になったり、頭皮のベタつきの原因になることもあるので注意が必要です。
- 毛先を中心に馴染ませる
トリートメントは、傷みやすい毛先を中心に馴染ませましょう。毛先→中間→根本の順に、手ぐしを通すように優しく馴染ませるのがポイントです。トリートメントを髪全体に馴染ませることで、指通りが滑らかになり、キューティクルの保護にも繋がります。
- 頭皮にはつけない
トリートメントは基本的に頭皮につけないようにしましょう。頭皮につくと毛穴詰まりやベタつきの原因になることがあります。頭皮に栄養を与えたい場合は、頭皮用の美容液やトリートメントを使用するようにしましょう。
トリートメントのすすぎ残しにも注意
トリートメントは、シャンプーと同様にすすぎ残しに注意が必要です。
すすぎ残しがあると、頭皮のベタつきやニオイ、フケやかゆみの原因になることがあります。
トリートメントをすすぐ際は、ぬるま湯で時間をかけて丁寧にすすぐようにしましょう。
特に、頭皮や耳の後ろ、うなじはすすぎ残しがちなので、念入りにすすぎましょう。
また、シャワーヘッドを頭皮に近づけて、水圧で洗い流すのも効果的です。
シャンプー後の正しいケア方法
シャンプー後の正しいケアは、健やかな髪と頭皮を保つために非常に重要です。
せっかく正しいシャンプーのやり方を実践しても、その後のケアを怠ると、効果が半減してしまうばかりか、頭皮や髪にダメージを与えてしまう可能性もあります。
タオルドライで優しく水気を取る
シャンプー後は、まず清潔なタオルで髪と頭皮の水分を優しく吸い取りましょう。
ゴシゴシと強くこすってしまうと、濡れた髪は摩擦に弱く、キューティクルが剥がれやすくなってしまい、枝毛や切れ毛の原因になってしまいます。
タオルを髪の毛に優しく押し当てて、ポンポンと軽く叩くようにして水気を吸い取ることがポイントです。
ロングヘアの方は、毛先の方から順にタオルで挟んで水気を取るようにすると、摩擦を軽減できます。
ドライヤーの使い方
髪から適切な距離を保つ
自然乾燥は髪へのダメージが少ないと思われがちですが、長時間濡れた状態が続くと、キューティクルが剥がれやすくなり、雑菌も繁殖しやすくなってしまいます。
ドライヤーを使う際は、髪から15cm~20cm程度の距離を保ちましょう。
近すぎると頭皮を火傷する危険性や、髪に必要な水分まで奪ってしまう可能性があります。
髪から適切な距離を保つことで、過度な熱ダメージから髪を守りながら効率的に乾かすことができます。
また、ドライヤーを動かし続けることで、一箇所に熱が集中するのを防ぎましょう。
冷風を効果的に使う
ドライヤーの熱風は、髪のキューティクルを開かせてしまうため、仕上げは冷風を使うようにしましょう。
冷風はキューティクルを引き締める効果があるため、髪の毛にツヤを与え、まとまりをよくしてくれます。
また、頭皮の熱を冷ます効果もあるので、頭皮環境を整える上でも効果的です。
頭皮マッサージで血行促進
ドライヤーをかける際に、指の腹を使って頭皮を優しくマッサージしてみましょう。
頭皮の血行が促進され、栄養が行き渡りやすくなることで、健康な髪が育ちやすい環境を整えることができます。
ただし、爪を立ててしまうと頭皮を傷つけてしまうため注意が必要です。
指の腹を使って、円を描くように優しくマッサージしましょう。
洗い流さないトリートメントでさらにケア
ドライヤー前に洗い流さないトリートメントを使用するのもおすすめです。
洗い流さないトリートメントには、オイルタイプ、ミルクタイプ、クリームタイプなど様々な種類がありますが、自分の髪質や悩みに合わせて選ぶようにしましょう。
洗い流さないトリートメントは、ドライヤーの熱から髪を守り、乾燥や枝毛を防ぐ効果があります。
また、紫外線から髪を保護する効果もあるため、日中のヘアケアとしても有効です。
抜け毛・フケを防ぐシャンプー選びのポイント
毎日のシャンプーは、ただ髪を洗うだけでなく、頭皮環境を整えるための大切な習慣です。
しかし、間違ったシャンプー選びは、抜け毛やフケを悪化させてしまう可能性も。
そこで、ここでは抜け毛・フケを防ぐためのシャンプー選びのポイントを解説します。
頭皮の状態に合ったシャンプーを選ぶ
シャンプーを選ぶ上で最も重要なのは、自分の頭皮の状態に合ったシャンプーを選ぶことです。
頭皮の状態は人それぞれ異なり、乾燥肌、脂性肌、敏感肌など、様々なタイプがあります。
自分の頭皮タイプに合わないシャンプーを使ってしまうと、頭皮環境が悪化し、抜け毛やフケ、かゆみなどのトラブルを引き起こす可能性があります。
まずは、自分の頭皮タイプを正しく理解しましょう。
乾燥肌
乾燥肌の方は、頭皮のバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなっています。
そのため、洗浄力の強いシャンプーを使うと、必要な皮脂まで奪い取ってしまい、乾燥をさらに悪化させてしまう可能性があります。
乾燥肌の方は、アミノ酸系やベタイン系など、洗浄力が穏やかな成分が含まれているシャンプーを選びましょう。
また、保湿成分として、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなどが配合されているシャンプーもおすすめです。
脂性肌
脂性肌の方は、皮脂の分泌が過剰になりがちで、頭皮がベタつきやすく、毛穴詰まりを起こしやすい傾向にあります。
そのため、洗浄力の弱いシャンプーでは、皮脂汚れが十分に落としきれず、毛穴詰まりや頭皮の臭いの原因となる可能性があります。
脂性肌の方は、ラウレス硫酸Naやラウリル硫酸Naなど、洗浄力の高い成分が含まれているシャンプーを選びましょう。
ただし、洗浄力の高いシャンプーは、頭皮への刺激も強いため、注意が必要です。
頭皮が乾燥していると感じるときは、アミノ酸系シャンプーなど、洗浄力の穏やかなシャンプーと使い分けるのも良いでしょう。
また、メントールなどの清涼成分配合のシャンプーは、頭皮に爽快感を与えてくれるのでおすすめです。
敏感肌
敏感肌の方は、頭皮がデリケートで、刺激に弱いため、シャンプー選びには特に注意が必要です。
洗浄力の強い成分や、香料、着色料、防腐剤などの添加物が含まれているシャンプーは、頭皮に刺激を与え、炎症やかゆみを引き起こす可能性があります。
敏感肌の方は、アミノ酸系など、洗浄力の穏やかな成分で、無添加のシャンプーを選びましょう。
低刺激性のものや、敏感肌向けに作られたものを選ぶと安心です。
アミノ酸系シャンプーがおすすめ
様々な頭皮タイプの方に共通しておすすめなのが、アミノ酸系シャンプーです。
アミノ酸系シャンプーは、洗浄成分にアミノ酸系の界面活性剤を使用しており、洗浄力が穏やかで頭皮に優しいのが特徴です。
そのため、乾燥肌、脂性肌、敏感肌など、どんな頭皮タイプの方でも安心して使用できます。
また、アミノ酸系シャンプーは、髪に必要な皮脂を落としすぎないため、頭皮の乾燥を防ぎ、健康な髪を育てる効果も期待できます。
抜け毛やフケが気になる方は、ぜひ一度、アミノ酸系シャンプーを試してみてください。
自分に合ったシャンプーを選ぶことは、健康な頭皮と美しい髪を保つために非常に重要です。
今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひ自分にぴったりのシャンプーを見つけてみてください。
シャンプーの頻度
シャンプーの頻度は、自分の頭皮や髪質、生活環境などに合わせて決めるのが一番です。
毎日シャンプーするべきか、2日に1回が良いのか、迷う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、シャンプーの頻度に関する様々な情報を詳しく解説していきます。
毎日シャンプーするメリット・デメリット
毎日シャンプーするメリット
- 頭皮の皮脂や汚れを落とし清潔に保てる
- 頭皮の臭いを予防できる
- 髪の毛がサラサラになり、スタイリングしやすい
毎日シャンプーすることで、頭皮を清潔に保ち、皮脂や汚れによる臭いを防ぐ効果があります。
また、髪の毛がサラサラになり、スタイリングしやすくなるというメリットもあります。
毎日シャンプーするデメリット
- 頭皮に必要な皮脂まで落としすぎてしまう可能性がある
- 頭皮が乾燥しやすくなる
- カラーやパーマの持ちが悪くなる場合がある
しかし、毎日シャンプーすると、頭皮に必要な皮脂まで落としすぎてしまい、乾燥しやすくなる可能性があります。
また、カラーやパーマの持ちが悪くなる場合もあるため注意が必要です。
特に、乾燥肌の方や、カラーやパーマをしている方は、毎日シャンプーすることで頭皮や髪の毛への負担が大きくなってしまう可能性があります。
2日に1回シャンプーするメリット・デメリット
2日に1回シャンプーするメリット
- 頭皮の皮脂を適度に残せる
- 頭皮や髪の毛の乾燥を防ぐ
2日に1回のシャンプーであれば、頭皮の皮脂を適度に残せるため、乾燥を防ぐ効果が期待できます。
また、毎日シャンプーする場合に比べて、カラーやパーマの持ちが良くなるというメリットもあります。
2日に1回シャンプーするデメリット
- 頭皮の臭いが気になる場合がある
- 髪の毛がベタつきやすい
一方で、頭皮の臭いが気になる場合や、髪の毛がベタつきやすいというデメリットもあります。
特に、脂性肌の方や、汗をかくことが多い方は、2日に1回のシャンプーでは頭皮の汚れが十分に落とせない可能性があります。
自分の頭皮や髪質に合った頻度を見つける
シャンプーの適切な頻度は、人によって異なります。
乾燥肌の方や敏感肌の方は、2日に1回、もしくはそれ以下の頻度でシャンプーするのがおすすめです。
脂性肌の方や汗をかくことが多い方は、毎日シャンプーしても問題ないでしょう。
自分の頭皮や髪質、生活環境に合わせて、最適な頻度を見つけていきましょう。
シャンプーを選ぶ際には、アミノ酸系シャンプーなど、洗浄力のやさしいものを選ぶと良いでしょう。
また、トリートメントを使用することで、髪の毛のダメージを補修し、乾燥を防ぐことができます。
自分に合ったシャンプーやトリートメントを使用することで、健康な頭皮と髪の毛を保ちましょう。
まとめ
正しいシャンプーのやり方は、健康な髪と頭皮を保つために非常に大切です。
毎日の習慣を見直すことで、抜け毛やフケ、頭皮のべたつきなど多くの悩みを解決できる可能性があります。
まずはシャンプー前のブラッシングとぬるま湯での予洗いを徹底しましょう。
シャンプーは適量を手に取り、指の腹を使って優しく頭皮を洗うことがポイントです。すすぎ残しがないように注意し、トリートメントは毛先を中心に馴染ませましょう。
自分に合ったシャンプーを選び、正しい頻度で洗髪することも重要です。
これらのポイントを踏まえ、今回ご紹介した内容を参考に、ぜひご自身のヘアケアルーティンに取り入れてみてください。
本記事は、30年以上の豊富な経験を持つ美容師であり、全国にサロンを展開する経営者、高橋正和氏の監修のもと作成されました。
専門知識と実践経験に基づき、正確かつ実用的な情報を提供することを目指しています。
監修 | |
高橋正和(美容師/サロン経営者) |
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