抜け毛対策は今日から始めよう！原因と対策を徹底解説

2024年08月11日

「最近抜け毛が増えた…」「このままでは薄毛になってしまうかも…」と不安を感じていませんか？
抜け毛は放置すると薄毛が進行してしまう可能性があり、早めの対策が重要です。

この記事では、抜け毛のメカニズムや原因別に効果的な対策方法を徹底解説します。
毎日の生活習慣の見直しや頭皮ケア、育毛剤、サプリメントなど、具体的な抜け毛対策方法を紹介しているので、ぜひ今日から実践して健やかな髪を目指しましょう。
AGA（男性型脱毛症）やFAGA（女性型脱毛症）など、専門機関への相談が必要なケースについても解説しています。

ヘアサイクル

抜け毛のメカニズム

髪の毛のヘアサイクルとは

髪の毛は、成長期、退行期、休止期というサイクルを繰り返しながら生え変わっています。
これをヘアサイクルと呼びます。

成長期：髪の毛が成長する期間で、2～6年ほど続きます。毛根にある毛母細胞が活発に細胞分裂を繰り返し、髪の毛が伸びていきます。この期間の毛根は毛乳頭が大きく発達し、毛母細胞に栄養を送り込んでいます。
退行期：成長期の後、2～3週間ほどかけて髪の毛の成長が止まり、毛根が縮小していく期間です。毛母細胞の分裂活動は徐々に低下し、髪の毛の成長が緩やかになります。毛根は栄養不足になり、毛乳頭も小さくなっていきます。
休止期：退行期の後に訪れる、約3～4ヶ月間の期間です。髪の毛の成長は完全に止まり、毛根は頭皮の表面に近づいていきます。そして、自然に抜け落ちるか、新しい髪の毛が生えてくることで押し出されるように抜け落ちます。

抜け毛が増える原因

抜け毛が増える原因は、下記のように様々です。

生活習慣の乱れ
- 食生活の乱れ：髪の毛の成長に必要な栄養素が不足すると、髪の毛が細くなったり、成長が遅くなったりすることがあります。特に、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素は、髪の毛の健康を保つために欠かせません。
- 睡眠不足：睡眠不足は、自律神経のバランスを崩し、血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こします。その結果、頭皮に十分な栄養が行き渡らず、抜け毛が増加することがあります。
- ストレス：ストレスを感じると、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮しやすくなります。その結果、頭皮への血流が悪くなり、髪の毛に栄養が行き渡らなくなります。また、ストレスホルモンの分泌量が増加すると、男性ホルモンが過剰に分泌され、抜け毛の原因となることがあります。
- 運動不足：運動不足は、血行不良を引き起こし、頭皮に十分な栄養が行き渡らなくなります。また、運動不足によって肥満になると、男性ホルモンが過剰に分泌されやすくなり、抜け毛の原因となることがあります。
- 喫煙：タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させる作用があり、頭皮への血流を悪化させます。また、タバコの煙に含まれる有害物質が、髪の毛の成長を阻害するともいわれています。
- 過度な飲酒：過度な飲酒は、肝臓に負担をかけ、髪の毛の成長に必要な栄養素の代謝を悪くします。また、アルコールの利尿作用により、体内の水分が失われ、頭皮が乾燥しやすくなることも抜け毛の原因となります。
頭皮環境の悪化
- 頭皮の汚れ：頭皮に皮脂や汚れが蓄積すると、毛穴が詰まり、髪の毛の成長を阻害します。また、頭皮が炎症を起こしやすくなり、抜け毛が増加することがあります。
- 紫外線：紫外線は、頭皮の細胞にダメージを与え、炎症や乾燥を引き起こします。その結果、頭皮環境が悪化し、抜け毛が増加することがあります。
- 乾燥：頭皮が乾燥すると、バリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなります。その結果、頭皮が炎症を起こしやすくなり、抜け毛が増加することがあります。
- シャンプーの仕方：洗浄力の強いシャンプーを使ったり、ゴシゴシと強く洗ったりすると、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥や炎症の原因になります。また、すすぎ残しがあると、頭皮環境が悪化し、抜け毛の原因になります。
- ヘアカラーやパーマ：ヘアカラーやパーマに使われる薬剤は、頭皮や髪の毛にダメージを与え、抜け毛の原因となることがあります。特に、頻繁に施術を行う場合は注意が必要です。
ホルモンバランスの乱れ
- 男性ホルモン：男性ホルモンの一種であるテストステロンは、髪の毛の成長を促進する働きがありますが、ジヒドロテストステロン（DHT）に変換されると、毛母細胞の働きを抑制し、抜け毛を促進します。AGA（男性型脱毛症）は、このDHTが主な原因と考えられています。
- 女性ホルモン：女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、髪の毛の成長を促進し、抜け毛を抑制する働きがあります。しかし、加齢やストレス、出産などによってエストロゲンの分泌量が減少すると、抜け毛が増加することがあります。FAGA（女性型脱毛症）は、このエストロゲンの減少が主な原因と考えられています。
遺伝
- AGA（男性型脱毛症）は、遺伝的な要因が大きく影響することが知られています。両親や祖父母にAGAの人がいる場合、AGAを発症するリスクが高くなります。
病気
- 甲状腺疾患：甲状腺ホルモンは、髪の毛の成長にも関与しています。甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症になると、ホルモンバランスが乱れ、抜け毛が増加することがあります。
- 膠原病：膠原病は、自己免疫疾患の一種で、全身の臓器に炎症が起こります。頭皮も炎症を起こすため、抜け毛が増加することがあります。
- 貧血：貧血になると、血液中のヘモグロビンが減少し、全身に酸素が行き渡りにくくなります。頭皮も酸素不足に陥り、髪の毛の成長が阻害され、抜け毛が増加することがあります。
薬の副作用
- 抗がん剤：抗がん剤は、がん細胞だけでなく、正常な細胞にも影響を与えます。毛母細胞もダメージを受けるため、脱毛の副作用が起こることがあります。
- ステロイド剤：ステロイド剤は、炎症を抑える効果がありますが、長期的に使用すると、ホルモンバランスが乱れ、抜け毛が増加することがあります。

このように、抜け毛の原因は多岐にわたります。抜け毛が気になる場合は、自己判断せずに、専門医に相談することをおすすめします。

抜け毛相談

抜け毛の原因別対策方法

生活習慣の乱れによる抜け毛

食生活の改善

髪の毛の成長には、タンパク質、ビタミン、ミネラルなど、様々な栄養素が必要です。
しかし、インスタント食品やファストフード中心の食生活では、これらの栄養素が不足しがちです。

抜け毛を防ぎ、健康な髪の毛を育てるためには、バランスの取れた食事を心がけましょう。
具体的には、主食、主菜、副菜を揃え、様々な食材を食べるように心がけましょう。

特に、髪の毛の成長に欠かせない栄養素は以下の通りです。

タンパク質

肉
魚
卵
大豆製品

ビタミン

ビタミンA：緑黄色野菜、レバー
ビタミンB群：豚肉、うなぎ、玄米
ビタミンC：果物、野菜
ビタミンE：ナッツ類、植物油

ミネラル

亜鉛：牡蠣、牛肉、ごま
鉄：レバー、ほうれん草、ひじき

睡眠不足の解消

睡眠不足は、自律神経のバランスを乱し、ホルモン分泌や血行不良を引き起こします。
その結果、髪の毛の成長サイクルが乱れ、抜け毛が増えてしまうことがあります。

健康な髪の毛を育てるためには、十分な睡眠を確保することが大切です。
個人差はありますが、一般的には7～8時間の睡眠時間を目安にしましょう。

質の高い睡眠をとるためには、寝る前にカフェインを控える、リラックスできる環境を作る、規則正しい睡眠リズムを心がけるなど、生活習慣を見直してみましょう。

ストレスを溜めない

ストレスは、自律神経のバランスを乱し、血行不良やホルモン分泌の異常を引き起こします。
その結果、髪の毛に栄養が行き渡らず、抜け毛が増えてしまうことがあります。

ストレスを完全に無くすことは難しいですが、自分なりのストレス解消法を見つけて、上手に付き合っていくことが大切です。
適度な運動、趣味の時間、十分な睡眠など、自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。

運動不足の解消

運動不足は、血行不良を引き起こし、頭皮に栄養が行き渡りにくくなります。
その結果、髪の毛の成長が阻害され、抜け毛が増えてしまうことがあります。

適度な運動は、血行を促進し、頭皮環境を改善する効果があります。
軽い運動でも効果があるので、ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かす習慣を身につけましょう。

頭皮環境の悪化による抜け毛

頭皮の汚れを落とす

頭皮に皮脂や汚れが溜まると、毛穴が詰まり、髪の毛の成長を阻害します。
また、頭皮環境が悪化することで、炎症やフケ、かゆみなどの頭皮トラブルを引き起こし、抜け毛に繋がることもあります。

健康な髪の毛を育てるためには、頭皮を清潔に保つことが大切です。
毎日シャンプーをして、頭皮の皮脂や汚れをしっかりと洗い流しましょう。

シャンプーを選ぶ際には、洗浄力の強すぎるものは避け、頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーなどを使用するのがおすすめです。
また、シャンプーの際には、爪を立てずに指の腹で優しく洗うようにしましょう。

頭皮マッサージ

頭皮マッサージは、血行促進効果があり、頭皮に栄養を行き渡らせやすくします。
また、頭皮の柔軟性を高め、健康な髪の毛の成長を促します。

頭皮マッサージは、シャンプー時やお風呂上がりなど、1日数分行うだけでも効果があります。
指の腹を使って、頭皮全体を優しく揉みほぐすようにマッサージしましょう。

育毛剤の使用

育毛剤には、髪の毛の成長を促進する成分や、頭皮環境を整える成分などが配合されています。
抜け毛が気になる方は、育毛剤の使用も検討してみましょう。

育毛剤は、医薬品と医薬部外品があります。医薬品は、効果が高い反面、副作用が出る可能性もあります。
一方、医薬部外品は、効果は緩やかですが、副作用のリスクが低いのが特徴です。

自分に合った育毛剤を選ぶことが大切なので、購入前にしっかりと成分や効果を確認しましょう。

男性ホルモンによる抜け毛

AGA（男性型脱毛症）とは

AGA（男性型脱毛症）は、男性ホルモンの影響によって引き起こされる脱毛症です。
額の生え際や頭頂部の髪の毛が薄くなるのが特徴で、進行性の病気であるため、放置すると症状が悪化していきます。

AGAは、遺伝や生活習慣などが原因で発症すると考えられていますが、はっきりとした原因は解明されていません。

AGAの治療法

AGAの治療法としては、主に以下のようなものがあります。

薬物療法

フィナステリド：男性ホルモンの働きを抑制する内服薬
デュタステリド：フィナステリドよりも強力な男性ホルモン抑制効果を持つ内服薬
ミノキシジル：頭皮の血行を促進し、発毛を促す外用薬

植毛

自分の髪の毛を移植する方法

AGAの治療は、早期に開始することが重要です。抜け毛が気になり始めたら、早めに専門医を受診しましょう。

女性ホルモンによる抜け毛

FAGA（女性型脱毛症）とは

FAGA（女性型脱毛症）は、女性ホルモンのバランスの乱れによって引き起こされる脱毛症です。
頭頂部の髪の毛が全体的に薄くなるのが特徴で、男性型脱毛症のように生え際が後退することはほとんどありません。

FAGAは、加齢やストレス、出産、閉経などが原因で発症すると考えられていますが、はっきりとした原因は解明されていません。

FAGAの治療法

FAGAの治療法としては、主に以下のようなものがあります。

薬物療法

ミノキシジル：頭皮の血行を促進し、発毛を促す外用薬
女性ホルモン剤：ホルモンバランスを整える内服薬や外用薬

頭皮環境の改善

頭皮マッサージ：血行を促進し、頭皮環境を整える
育毛剤の使用：髪の毛の成長を促進する成分や、頭皮環境を整える成分などが配合されている

FAGAの治療も、早期に開始することが重要です。抜け毛が気になり始めたら、早めに専門医を受診しましょう。

病気による抜け毛

病気によって抜け毛が引き起こされることがあります。例えば、甲状腺疾患、膠原病、貧血などが挙げられます。
これらの病気は、ホルモンバランスを乱したり、栄養状態を悪化させたりすることで、抜け毛を引き起こすと考えられています。
病気による抜け毛の場合、まずは原因となる病気を治療することが大切です。

遺伝による抜け毛

抜け毛には、遺伝が関係している場合があります。両親や祖父母に抜け毛が多い家系の場合、遺伝的に抜け毛になりやすい可能性があります。
遺伝による抜け毛は、生活習慣の改善や育毛剤の使用である程度予防することができます。しかし、完全に防ぐことは難しいとされています。

抜け毛対策におすすめのアイテム

毎日のケアに役立つ、おすすめのアイテムをご紹介します。抜け毛の原因や悩みに合わせて、最適なものを選びましょう。

シャンプー

資生堂プロフェッショナルサブリミックアデノバイタル《エイジングケア》

髪のボリューム感が欲しい方、薄毛や抜け毛にお悩みの方におすすめ。年齢による複合的な髪と頭皮の悩みに着目。独自の「ヘアパワライジングシステム」で、頭皮、根元、毛髪の3方向からケアし、ハリ・コシ、ボリューム感のある美しい髪へと導きます。

コンディショナー

資生堂プロフェッショナル　サブリミック　フェンテフォルテ《スカルプケア》

紫外線や乾燥はもちろん、忙しい日々に感じるストレスはひそかに、でも確実に頭皮にダメージを蓄積させている。新しくなったフェンテフォルテは頭皮にうるおいを与え、トラブルの原因にアプローチ。頭皮が持つバリア機能の強化にも着目し、心を解放するような香りとともに、ホリスティックに頭皮を健やかに導きます。

育毛剤

Step's セルホームケア for salon

髪が変わる。頭皮が変わる。あなたに養毛ケアという選択。養毛スカルプ「Step’sプログラム」それはまるで頭皮エステ以上のような贅沢感。あなたの理想、なりたい髪のために。そして、あなただけのサロン＆ホームケアを。

サプリメント

食生活では不足しがちな栄養素を補うために、サプリメントを活用するのもおすすめです。髪の毛の成長に必要な亜鉛やビオチン、タンパク質などを積極的に摂取しましょう。ただし、サプリメントはあくまでも補助的なものなので、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。

専門機関への相談

抜け毛が気になる場合は、自己判断で対策するよりも、専門機関に相談することをおすすめします。

専門機関には、抜け毛の原因を正確に診断し、その人に合った適切な治療法を提案してくれるというメリットがあります。
自己流の対策では効果が得られない場合や、症状が悪化してしまう場合もあるため、専門家のアドバイスを受けることが大切です。

専門機関の種類

抜け毛の相談ができる専門機関には、主に以下の様なものがあります。

皮膚科
AGAクリニック

皮膚科

皮膚科では、頭皮の状態を診察し、脂漏性皮膚炎や乾癬など、抜け毛の原因となる皮膚疾患の有無を診断します。必要に応じて、塗り薬や飲み薬などを処方してもらえます。皮膚科は、男女問わず、あらゆる抜け毛の悩みに対応しています。

AGAクリニック

AGAクリニックは、AGA（男性型脱毛症）の治療を専門に行う医療機関です。AGAは進行性の脱毛症であるため、早期発見・早期治療が重要となります。AGAクリニックでは、プロペシアやザガーロなどのAGA治療薬の処方、メソセラピーなどの治療を受けることができます。AGAクリニックは男性向けのクリニックですが、近年では女性向けの治療を行うクリニックも増えています。

専門機関の選び方

自分に合った専門機関を選ぶことは、適切な治療を受ける上で非常に重要です。専門機関を選ぶ際には、以下の様な点に注意しましょう。

治療実績が豊富であるか
医師やスタッフの対応は丁寧か
費用体系が明確であるか
通いやすい場所にあるか

口コミサイトや比較サイトなどを活用して、複数のクリニックを比較してみるのも良いでしょう。また、無料カウンセリングを実施しているクリニックも多いので、実際にクリニックを訪れて、医師に相談してみることをおすすめします。

受診する際の注意点

専門機関を受診する際には、以下の様な点に注意しましょう。

現在の症状や治療に関する希望を具体的に伝える
過去の病歴や服用中の薬がある場合は、医師に伝える
費用や治療期間について、事前に確認しておく

疑問点や不安な点は、遠慮なく医師に相談するようにしましょう。

抜け毛は、早期に適切な対策を行うことで、改善できる可能性があります。
一人で悩まず、専門機関に相談して、適切な治療を受けていきましょう。

薄毛でお悩みの方、専門サロンで！

まとめ

抜け毛は、ヘアサイクルや生活習慣、頭皮環境、ホルモン、遺伝など、さまざまな要因によって引き起こされます。
抜け毛を予防・改善するには、まずは自身の抜け毛の原因を正しく理解することが重要です。

食生活や睡眠、ストレス、運動など、生活習慣を見直すことで改善できる抜け毛もあれば、AGAやFAGAなどのように専門的な治療が必要な抜け毛もあります。
セルフケアで効果が実感できない場合は、専門機関に相談してみるのも良いでしょう。

本記事は、30年以上の豊富な経験を持つ美容師であり、全国にサロンを展開する経営者、高橋正和氏の監修のもと作成されました。
専門知識と実践経験に基づき、正確かつ実用的な情報を提供することを目指しています。

監修
	高橋正和（美容師／サロン経営者） 30年以上の美容師歴を持ち、その技術と知識で多くの顧客を魅了しています。全国に展開する美容サロンの経営者としても高く評価されています。また、カットコンテストでの複数回の優勝や、ヘアーショーへの出演など美容業界に貢献しています。