【美容師が教える】ヘアスタイリングが長持ちするプロのテクニック10選
「せっかくヘアセットしたのに、すぐ崩れてしまう…」そんな悩みをお持ちのあなたへ。
この記事では、現役美容師が教える、ヘアスタイリングを長持ちさせるプロのテクニックを10個厳選してご紹介します。
ヘアスタイリングが崩れる原因から、ドライヤーやヘアアイロンの使い方、スタイリング剤の選び方、さらには天気や睡眠時の対策まで、具体的な方法を分かりやすく解説。
この記事を読めば、もうヘアスタイルの崩れに悩まされることはありません。
プロの技を取り入れて、一日中自信のもてる美しいヘアスタイルを手に入れましょう!
髪のプロが教える!スタイリング長持ちの秘訣
そもそもスタイリングが崩れる原因って?
せっかくヘアセットしても、時間が経つと崩れてしまう…。
そんな経験はありませんか?実は、スタイリングが崩れる原因には、様々な要因が考えられます。
具体的な原因を理解することで、効果的な対策を打つことができます。
髪内部の水分量の変化
髪は、湿度や気温などの外的要因によって、水分量を常に変化させています。
例えば、湿度の高い日は髪が水分を吸収しやすくなるため、うねったり広がったりしやすくなります。
逆に、乾燥した日は髪から水分が失われ、パサついたり、まとまりにくくなる原因に。
この水分量の変化が、スタイリングの崩れに繋がってしまうのです。
髪への摩擦や外部からの刺激
日常生活で、髪は無意識のうちに様々な摩擦や刺激を受けています。
例えば、洋服との摩擦、ブラッシング、寝ている間の枕との摩擦などが挙げられます。
これらの摩擦や刺激が積み重なることで、キューティクルが剥がれ落ち、髪の毛内部の水分や栄養が流出しやすくなってしまいます。
その結果、髪がパサついたり、切れ毛や枝毛が増えたりし、スタイリングの持ちが悪くなってしまうのです。
スタイリング剤の選び方や使い方
スタイリング剤は、正しく使えばスタイリングの持ちを良くする効果が期待できます。
しかし、自分の髪質に合っていないものを使ったり、量を間違えたりすると、逆にスタイリングを崩れやすくしてしまう可能性も。
例えば、セット力のないスタイリング剤では、時間が経つにつれてヘアスタイルが崩れやすくなってしまいます。
これらの原因を踏まえ、次章からは具体的な対策方法を解説していきます。
毎日のヘアケアやスタイリング方法を見直すことで、誰でも簡単にスタイリングの持ちをアップさせることが可能です。
洗い流さないトリートメントで髪を保護
ヘアスタイリングを長持ちさせるためには、ヘアセット前のベース作りが重要です。
そのためのアイテムとしておすすめなのが、洗い流さないトリートメントです。
洗い流さないトリートメントは、髪に潤いを与え、ドライヤーやヘアアイロンの熱、紫外線などの外的ダメージから髪を守ってくれます。
おすすめは「オイルタイプ」
洗い流さないトリートメントの中でも、特におすすめなのが「オイルタイプ」です。
オイルタイプは、髪にツヤと潤いを与え、滑らかな指通りに仕上げてくれます。
また、スタイリングの際に髪が広がるのを抑え、まとまりやすくする効果も期待できます。
オイルタイプの洗い流さないトリートメントは、様々な種類がありますが、髪質や仕上がりの好みに合わせて選ぶようにしましょう。
軽い仕上がりが好みなら「アルガンオイル」
アルガンオイルは、モロッコに生育するアルガンツリーの実の種子から採れるオイルです。
オレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸を豊富に含み、髪に潤いを与えながら、べたつかずに軽い仕上がりが特徴です。
しっとりまとまる髪にしたいなら「椿油」
椿油は、日本の椿の種子から採取されるオイルです。オレイン酸を豊富に含み、髪に自然なツヤと潤いを与え、しっとりまとまる髪に導きます。また、乾燥や紫外線から髪を守る効果も期待できます。
ダメージが気になる髪には「ホホバオイル」
ホホバオイルは、ホホバという植物の種子から抽出されるオイルです。人の皮脂にも含まれるワックスエステルを豊富に含み、髪に馴染みやすく、乾燥やダメージから髪を守ります。また、頭皮の保湿にも効果が期待できます。
「ミルクタイプ」はこんな人におすすめ
「ミルクタイプ」の洗い流さないトリートメントは、オイルタイプよりも軽いテクスチャーで、髪にサラッとした質感を与えます。
また、保湿成分が配合されているため、乾燥を防ぎ、パサつきを抑える効果も期待できます。
オイルタイプに比べて、しっとり感やツヤ感は控えめなので、髪の毛が細い方や軟毛の方に向いています。
くせ毛にお悩みの方には「シアバター配合」
シアバターは、アフリカ原産のシアの木の実から抽出される植物性脂肪です。
ステアリン酸やオレイン酸などの脂肪酸を豊富に含み、髪に潤いを与えながら、うねりや広がりを抑え、まとまりの良い髪に導きます。
ダメージ補修効果を求めるなら「ケラチン配合」
ケラチンは、私たちの髪や爪、皮膚などを構成するタンパク質の一種です。
ダメージを受けると、キューティクルが剥がれ、内部のケラチンが流出してしまいます。
ケラチン配合の洗い流さないトリートメントは、失われたケラチンを補い、ダメージを補修することで、健康な髪へと導きます。
カラーヘアの色持ちを良くしたいなら「セラミド配合」
セラミドは、細胞と細胞の間を埋める細胞間脂質の一種です。
セラミドは、キューティクルを保護し、髪の毛内部の水分や栄養分の流出を防ぐ役割があります。
セラミド配合の洗い流さないトリートメントは、カラーやパーマによるダメージを補修し、色持ちを良くする効果も期待できます。
ドライヤーで根元からしっかり乾かす
スタイリングの持ちを良くするためには、ドライヤーを使った髪の乾かし方も重要です。
根元からしっかりと乾かすことで、スタイリング剤の効果を最大限に引き出し、美しいヘアスタイルをキープすることができます。
ドライヤー前にヘアオイルで保護すると◎
ドライヤーの熱は髪にダメージを与え、乾燥やパサつきの原因になることも。
熱から髪を守るためには、ドライヤーをかける前にヘアオイルを馴染ませておくのがおすすめです。
特に、タオルドライ後、まだ髪が濡れている状態からヘアオイルを塗布することで、ドライヤーの熱から髪を守りながら、毛先までしっとりとしたまとまりの良い髪へと導きます。
ヘアオイルは、毛先を中心に髪全体に馴染ませるのがポイントです。
その後、ドライヤーで乾かすことで、より一層、ツヤのある美しい仕上がりを実現できます。
冷風で仕上げるとさらに効果アップ!
ドライヤーの温風で髪を乾かした後は、冷風を使って仕上げることで、スタイリングの持ちがさらにアップします。
温風によって開いた髪のキューティクルを、冷風を当てることで引き締める効果が期待できます。
キューティクルが整うことで、髪のツヤ感が増し、まとまりやすくなるでしょう。
また、冷風を当てることで頭皮をクールダウンさせる効果も期待できます。
ヘアアイロンは適切な温度で
ヘアアイロンは、正しく使えばスタイリングの強い味方になりますが、高温になりやすいため、使い方を間違えると髪にダメージを与えてしまうことも。
温度設定を誤ると、枝毛や切れ毛、パサつきの原因にもなります。
髪質に合わせた適切な温度設定や使い方をマスターして、ヘアアイロンを正しく活用しましょう。
髪質に合わせた温度設定をしよう
ヘアアイロンを使う際に最も重要なのが、髪質に合わせた温度設定です。
一般的に、ヘアアイロンの温度は100℃~200℃まで設定できるものが多いですが、 自分の髪質に適した温度で使うようにしましょう。
【髪質別】適切な温度の目安
- 細毛・軟毛の方:130℃~150℃
- 普通毛の方:150℃~170℃
- 太毛・硬毛の方:170℃~190℃
上記はあくまでも目安なので、実際にヘアアイロンを使う際は、低い温度から試してみて、
自分の髪質に合った温度を見つけるようにしましょう。
同じ箇所に何度も当てないこと
同じ箇所に何度もヘアアイロンを当てると、熱によるダメージが蓄積し、枝毛や切れ毛の原因になってしまいます。 一度ヘアアイロンを当てた箇所は、再び冷めるまでは触らないようにし、同じ箇所にはなるべく2度以上当てないように心がけましょう。
特に、毛先などの傷みやすい部分は、スルーするくらいの意識でヘアアイロンを使うのがおすすめです。
スタイリング剤は髪質に合ったものを
髪質に合わせたスタイリング剤選びの重要性
ヘアスタイリング剤は、髪質に合ったものを選ぶことが大切です。
自分の髪質に合っていないものを使うと、スタイリングが決まらないだけでなく、髪にダメージを与えてしまう可能性もあります。
スタイリング剤を選ぶ際には、自分の髪質を把握し、目的に合ったものを選ぶようにしましょう。
主な髪質とおすすめのスタイリング剤
髪質は大きく分けて、「直毛」「くせ毛」「軟毛」「硬毛」「ダメージヘア」の5つに分類できます。
それぞれの髪質に合わせた、おすすめのスタイリング剤をご紹介します。
直毛
直毛の方は、髪に動きやボリュームが出にくいという特徴があります。そのため、ワックスやムースなど、セット力のあるスタイリング剤がおすすめです。
また、スプレーで仕上げることで、スタイリングを長時間キープすることができます。
- おすすめスタイリング剤:ワックス、ムース、スプレー
くせ毛
くせ毛の方は、湿度が高い日などは特に、うねりや広がりが気になるという悩みを持つ方が多いのではないでしょうか。
くせ毛を抑え、まとまりの良い髪に仕上げるためには、オイルやミルクタイプのスタイリング剤がおすすめです。
これらのスタイリング剤は、髪に潤いを与えながら、しっとりとした質感に仕上げてくれます。
- おすすめスタイリング剤:ヘアオイル、ヘアミルク、ヘアクリーム
軟毛
軟毛の方は、髪が細く、ボリュームが出にくいという特徴があります。
そのため、軽やかな仕上がりのムースやヘアミストなど、ボリュームアップ効果のあるスタイリング剤がおすすめです。
また、ドライヤーで根元を立ち上げるように乾かすことも効果的です。
- おすすめスタイリング剤:ムース、ヘアミスト、ヘアスプレー
硬毛
硬毛の方は、髪が太く、まとまりにくいという特徴があります。
しっとりとした質感に仕上げるためには、オイルやクリームタイプのスタイリング剤がおすすめです。
これらのスタイリング剤は、髪に潤いを与えながら、まとまりの良い髪に仕上げてくれます。
- おすすめスタイリング剤:ヘアオイル、ヘアクリーム、ヘアバーム
ダメージヘア
ダメージヘアの方は、髪のパサつきや切れ毛が気になるという悩みを持つ方が多いのではないでしょうか。
ダメージヘアには、アウトバストリートメントとしても使用できる、洗い流さないトリートメントがおすすめです。
これらの商品は、髪に潤いを与えながら、熱や紫外線から髪を保護してくれます。
スタイリング剤を使用する場合は、ミルクタイプやクリームタイプなど、保湿効果の高いものを選ぶようにしましょう。
- おすすめスタイリング剤:洗い流さないトリートメント、ヘアミルク、ヘアクリーム
人気のヘアスタイリング剤
数あるヘアスタイリング剤の中から、人気の高いアイテムを3つのカテゴリーに分けてご紹介します。
ワックス
ワックスは、髪に動きや束感を出したい時にぴったりのスタイリング剤です。
ファイバータイプやクリームタイプなど、様々な種類があります。ショートヘアからロングヘアまで、幅広いヘアスタイルに使用できます。
- ナカノ タントN ワックス
- アリミノ ピース プロデザインシリーズ
- ミルボン ニゼル ドレシアコレクション
ヘアオイル
ヘアオイルは、髪にツヤと潤いを与えたい時にぴったりのスタイリング剤です。
軽めの仕上がりのものから、しっとりとした仕上がりのものまで、様々な種類があります。
ヘアセットの仕上げに使用するだけでなく、アウトバストリートメントとして使用することもできます。
- 大島椿 ヘアオイル
- モロッカンオイル トリートメント
- ロレアルパリ エルセーヴ エクストラオーディナリー オイル
ヘアスプレー
ヘアスプレーは、ヘアスタイルをキープしたい時に使用するスタイリング剤です。
ハードタイプからソフトタイプまで、キープ力によって様々な種類があります。
スタイリングの仕上げに使用するのが一般的ですが、巻き髪を作る際に使用すると、カールを長持ちさせる効果もあります。
- 花王 ケープ
- 資生堂 ステージワークス
- コーセー スティーブンノル
スタイリング剤を使いこなすコツ
スタイリング剤は、正しく使用することで、より効果を発揮することができます。
スタイリング剤を使いこなすためのコツをご紹介します。
少量ずつ手に取る
スタイリング剤は、一度にたくさんつけすぎると、ベタつきの原因になります。少量ずつ手に取り、髪全体に馴染ませるようにしましょう。
手のひらでよく伸ばしてからつける
スタイリング剤を直接髪につけるのではなく、手のひらでよく伸ばしてからつけると、ムラなく馴染ませることができます。
髪の内側からつける
スタイリング剤は、髪の内側からつけることで、ボリュームダウンを防ぐことができます。根元から毛先に向かって、揉み込むようになじませましょう。
仕上げに冷風を当てる
スタイリングの仕上げに、ドライヤーの冷風を当てると、ヘアスタイルをキープすることができます。また、髪のツヤを出す効果もあります。
スタイリング剤の量を調整する
スタイリング剤は、ヘアスタイルをキープしたり、ツヤ感を出したりと、ヘアアレンジには欠かせないアイテムです。
しかし、その量を間違えると、せっかくのスタイリングが台無しになってしまうことも。
自分に合った適量を見つけることが、スタイリング長持ちの秘訣です。
つけすぎると逆効果になることも
スタイリング剤をつけすぎると、髪がベタついたり、重くなったりして、かえってスタイリングが崩れやすくなってしまいます。
また、頭皮に負担がかかり、フケやかゆみの原因になることも。スタイリング剤は、「少し足りないかな?」と感じるくらいがちょうど良いでしょう。
こんな失敗例も…
- ワックスをつけすぎて、髪が束になり、不自然な仕上がりになってしまった。
- ヘアオイルをたっぷり塗布したら、夕方には顔がテカテカになってしまった。
- ヘアスプレーをかけすぎて、髪が固まってしまい、動きが出なかった。
少量ずつ手に取ってから馴染ませる
スタイリング剤は、一度にたくさんつけるのではなく、少量ずつ手に取ってから、髪全体に馴染ませるようにしましょう。
手のひらでよく伸ばしてから、髪の内側ではなく、表面を中心に軽くなじませるのがポイントです。
毛先になじませる場合は、束感を出すイメージで。
スタイリング剤の上手な使い方
- 使用量を確認
まずは、使用するスタイリング剤の適量を確認しましょう。パッケージに記載されている目安量を参考に、自分の髪の長さや量に合わせて調整します。 - 手のひらで伸ばす
スタイリング剤を手に取ったら、両手のひらでよく伸ばします。体温で温めることで、より均一に髪に馴染ませることができます。 - 髪全体に馴染ませる
手のひら全体を使って、髪の内側からではなく、表面を中心に優しく包み込むように馴染ませます。 - 毛先は束感を出して
毛先に動きや束感を出したい場合は、指先で毛束をつまむようにしてスタイリング剤を馴染ませます。
これらのポイントを踏まえれば、スタイリング剤の効果を最大限に引き出し、一日中崩れない理想のヘアスタイルをキープできます。
部分的にスタイリング剤を重ね付け
スタイリング剤は、髪全体に均一につければいいというわけではありません。
部分的に重ね付けすることで、よりヘアスタイルの完成度を高め、長持ちさせることができます。
崩れやすいポイントは重ね付けでカバー
顔周りの髪や前髪は、汗や皮脂、摩擦の影響を受けやすく、特に崩れやすい部分です。
特に、くせ毛で悩んでいる人は、これらの部分のスタイリングがうまくいかないと、一日中ヘアスタイルが気になりがちです。
そこで、これらの部分には、スタイリング剤を重ね付けして、キープ力を高めることが重要です。
前髪のスタイリング方法
- 前髪をスタイリングする際は、まず、前髪を上下2段に分けて考えます。
- 上の段の前髪は、ふんわりと仕上げたい場合は、軽く巻く程度にしたり、ストレートアイロンで軽く伸ばしたりします。ボリュームを抑えたい場合は、スプレーで固めてしまうのも一つの方法です。
- 下の段の前髪は、崩れ防止のため、スタイリング剤を根元からしっかりつけます。スプレーを使う場合は、少し離れた位置から、まんべんなく吹きかけるようにしましょう。
顔周りの後れ毛のスタイリング方法
顔周りの後れ毛は、ヘアスタイル全体の印象を大きく左右する重要な部分です。
顔の形やなりたいイメージに合わせて、後れ毛を出す位置や量を調整しましょう。
- 後れ毛を出す際は、細めのコテやストレートアイロンを使って、軽くカールさせたり、外側に流したりすると、自然な動きが出ます。
- キープ力を高めるために、後れ毛にもスタイリング剤をなじませます。この時、つけすぎるとベタついてしまうので、少量ずつ、毛先を中心に揉み込むようにつけましょう。
その他のポイント
- トップのボリュームダウンが気になる場合は、ボリュームキープスプレーを重ね付けするのも効果的です。
- まとめ髪の場合は、おくれ毛や飛び出す毛を抑えるために、ヘアスプレーを重ね付けすると良いでしょう。
部分的にスタイリング剤を重ね付けする際は、つけすぎるとベタつきの原因となるので、少量ずつ調整しながらつけることがポイントです。
自分の髪質やヘアスタイルに合わせて、スタイリング剤を効果的に使いこなしましょう。
ブラシは天然毛がおすすめ
スタイリングを長持ちさせるためには、日々のブラッシングも重要なポイントです。
ブラッシングに使用するブラシは、髪への負担が少ない天然毛のブラシを選びましょう。
獣毛とも呼ばれる天然毛のブラシは、静電気を抑え、キューティクルの損傷を防ぎながら、髪に自然なツヤを与えます。
静電気を抑え、髪への負担を軽減
天然毛のブラシは、豚毛や猪毛などの動物の毛で作られています。
これらの天然毛は、人間の髪の毛と同様にタンパク質で構成されているため、髪との摩擦が少なく、静電気を抑える効果があります。
静電気が起きると、髪が乾燥したり、絡まりやすくなったりするため、スタイリングの仕上がりや持ちにも影響を与えます。
天然毛のブラシを使用することで、静電気を抑え、髪への負担を軽減することができます。
天然毛ブラシの種類
天然毛のブラシにも様々な種類があります。代表的なものとしては、豚毛、猪毛、馬毛などが挙げられます。
それぞれの特徴を理解して、自分の髪質や目的に合ったブラシを選びましょう。
豚毛ブラシ
豚毛は、毛先が柔らかく、弾力性に優れているのが特徴です。
そのため、頭皮への刺激が少なく、髪にツヤを与える効果も期待できます。
細い髪や柔らかい髪の方、頭皮が敏感な方におすすめです。
猪毛ブラシ
猪毛は、豚毛よりも硬く、コシが強いのが特徴です。
そのため、頭皮の汚れをしっかり落としたい方や、髪の毛量が多い方、くせ毛の方におすすめです。
また、猪毛には油分が多く含まれているため、使い込むほどに髪にツヤが出てくるという特徴もあります。
馬毛ブラシ
馬毛は、豚毛や猪毛よりも柔らかく、しなやかなのが特徴です。
そのため、頭皮への刺激が非常に少なく、デリケートな頭皮の方や、赤ちゃんの髪の毛を梳かすのにも適しています。
また、馬毛は静電気が起きにくいという特徴もあり、髪の毛にツヤを与えたい方にもおすすめです。
ナイロンブラシとの違い
一方、ドラッグストアなどで手軽に購入できる安価なブラシの多くは、ナイロンなどの化学繊維で作られています。
ナイロン製のブラシは、耐久性が高く、水洗いできるというメリットがある一方で、静電気が起きやすく、キューティクルを傷つけてしまう可能性があります。
また、髪との摩擦も大きいため、切れ毛や枝毛の原因になることもあります。
まとめ
美しいヘアスタイルをキープするためには、日々のブラッシングが欠かせません。天然毛のブラシは、静電気を抑え、キューティクルを守りながら、髪に自然なツヤと潤いを与えてくれます。ぜひ、この機会に天然毛のブラシを試してみてはいかがでしょうか。
天気に合わせたヘアスタイルを楽しむ
せっかくヘアセットをしても、湿気や風で崩れてしまうことはよくありますよね。
天候に合わせたヘアスタイルを楽しむことで、1日中気分を上げて過ごしましょう。
湿気の多い日はまとめ髪アレンジ
湿気が多い日は、髪が広がりやすく、うねりやすい状態です。
ダウンスタイルよりも、まとめ髪アレンジにすることで、湿気の影響を受けにくく、スタイリングをキープすることができます。
おすすめまとめ髪アレンジ
- お団子ヘア:高め位置でまとめると元気な印象に、低め位置なら大人っぽい印象になります。ラフにまとめるのが今っぽく仕上げるポイントです。
- ポニーテール:定番のポニーテールも、ヘアゴムを隠したり、毛先を巻いたりすることで、こなれ感を演出できます。湿気で前髪が崩れやすい方は、ターバンやヘアバンドを取り入れるのもおすすめです。
- 編み込みアレンジ:編み込みを取り入れることで、より華やかで崩れにくいヘアスタイルに仕上がります。サイド編み込みや、バック編み込みなど、アレンジ方法は様々です。
風の強い日は帽子を活用
風の強い日は、せっかくセットした髪が乱れてしまうことがあります。そんな時は、帽子を上手に活用しましょう。
帽子をかぶることで、髪が風になびくのを防ぎ、スタイリングをキープすることができます。
帽子を使ったヘアアレンジ
- キャップ:カジュアルな印象のキャップは、ポニーテールや braids と相性が抜群です。前髪は出して、サイドの髪を耳にかけるとスッキリとした印象になります。
- ハット:フェミニンな印象のハットは、ダウンスタイルでも、まとめ髪でも合わせやすいアイテムです。つば広ハットなら、紫外線対策にもなります。帽子をかぶる前に、ヘアオイルを馴染ませておくと、パサつきを抑え、ツヤ感をプラスできます。
このように、天気によってヘアスタイルを変えることで、1日中美しい髪型をキープすることができます。
天候に合わせたヘアアレンジを楽しみましょう。
睡眠時の摩擦にも注意
せっかく朝スタイリングした髪も、寝ている間の摩擦によって崩れてしまうことがあります。
実は、睡眠中の髪は想像以上に摩擦を受けているもの。
寝返りを打つたびに髪が枕や布団と擦れ合い、それがスタイリングの崩れや髪のダメージに繋がってしまうのです。
特に、髪が長い人やパーマをかけている人は、摩擦の影響を受けやすいので注意が必要です。
睡眠時の摩擦を軽減するため、そして美しいヘアスタイルをキープするためにも、ぜひ以下のポイントを押さえてみてください。
シルク素材の枕カバーで摩擦を軽減
睡眠中の摩擦を軽減するために最も効果的なアイテムが、シルク素材の枕カバーです。
シルクは、その滑らかな肌触りで知られていますが、これは髪にも同じことが言えます。
シルクの枕カバーは、髪と枕との間の摩擦を最小限に抑え、寝具による髪の絡まりや切れ毛を防ぐ効果も期待できます。
また、吸湿性・放湿性に優れているため、頭皮環境を整え、より健やかな髪へと導きます。
髪をまとめて摩擦を最小限に
寝る前に髪をまとめておくことも、摩擦軽減に効果的です。
髪を緩く三つ編みにしたり、お団子にしたりすることで、髪同士の摩擦を防ぐことができます。
ただし、ゴムで強く結びすぎると、逆に髪が切れてしまう可能性があるので注意が必要です。ゴムを使う場合は、シルク素材やシュシュなど、髪に優しい素材を選びましょう。
ナイトキャップで髪を保護
よりしっかりと髪を保護したい場合は、ナイトキャップの着用もおすすめです。
ナイトキャップは、寝ている間の摩擦や乾燥から髪を守ってくれるアイテムです。
シルク素材やサテン素材など、髪に優しい素材のものを選ぶようにしましょう。
最近では、おしゃれなデザインのナイトキャップも販売されているので、自分の好みに合わせて選んでみてください。
定期的なトリートメントで髪をケア
どんなにスタイリングテクニックを駆使しても、髪の毛自体が傷んでいては、スタイリングが長持ちしません。
むしろ、傷んだ髪にスタイリング剤や熱を加えることで、さらなるダメージに繋がってしまうことも。
美しいヘアスタイルをキープするためにも、日頃から定期的なトリートメントケアを心がけましょう。
自宅でのヘアケア
毎日、もしくは週に何回かは、シャンプー後にトリートメントを使用しましょう。
トリートメントには、髪の内部まで浸透して補修するタイプや、髪の表面をコーティングして保護するタイプなど、様々な種類があります。
自分の髪質やダメージレベルに合わせて、最適なものを選びましょう。
トリートメントを選ぶ上でのポイント
- 髪のダメージレベル: カラーやパーマなどでダメージが気になる方は、補修成分がたっぷり配合されたトリートメントを選びましょう。軽いダメージの方なら、サラサラとした質感に仕上がるタイプがおすすめです。
- 髪質: くせ毛で広がりやすい方は、しっとりまとまるタイプを。逆に、猫っ毛でボリュームが出にくい方は、ふんわり仕上がるタイプを選びましょう。
- 香り: リラックス効果も期待できるよう、好みの香りのものを選ぶのも良いでしょう。
トリートメントの効果を最大限に引き出すためには、正しい使い方をすることが大切です。
まずは、シャンプー後、しっかりと水気を切りましょう。
その後、トリートメントを手に取り、毛先を中心に揉み込むように馴染ませます。
時間をおく場合は、規定の時間に従いましょう。そして、すすぎ残しがないよう、丁寧に洗い流してください。
サロンでのスペシャルケア
自宅でのケアに加えて、美容院でプロによるスペシャルケアを受けるのもおすすめです。
美容院では、一人ひとりの髪質やダメージレベルに合わせた、最適なトリートメントを施術してもらうことができます。
特に、髪の内部まで補修する効果の高いトリートメントは、自宅ではなかなかできないスペシャルケアと言えるでしょう。
おすすめのサロンケア
- システムトリートメント: 数種類のトリートメントを組み合わせて、髪の内部から徹底的に補修するトリートメントです。髪のダメージが気になる方におすすめです。
- ヘッドスパ: 頭皮のクレンジングやマッサージを行うことで、頭皮環境を整え、健康な髪を育むケアです。リフレッシュ効果も期待できます。
定期的なトリートメントは、スタイリングの持ちを良くするだけでなく、髪の毛そのものを美しく保つためにも欠かせません。自分に合ったケアを継続することで、理想のヘアスタイルを手に入れましょう。
まとめ
今回は、ヘアスタイリングを長持ちさせるプロのテクニックをご紹介しました。
スタイリングが崩れやすい原因を理解し、ドライヤーの使い方やヘアアイロンの温度設定など、基本的なことから見直してみましょう。
自分に合ったスタイリング剤選びや、天気・気温に合わせたヘアスタイルを楽しむことなども大切です。
毎日のケアに少しの工夫を加えるだけで、美しいヘアスタイルを長時間キープできます。
ぜひ、今回ご紹介したテクニックを参考に、プロの仕上がりを体感してみてください。
本記事は、30年以上の豊富な経験を持つ美容師であり、全国にサロンを展開する経営者、高橋正和氏の監修のもと作成されました。
専門知識と実践経験に基づき、正確かつ実用的な情報を提供することを目指しています。
監修 | |
高橋正和(美容師/サロン経営者) |
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