肌が弱いあなたへ。敏感肌でもOKなヘアケア製品で美髪を手に入れよう!
「頭皮がかゆい」「フケが出る」「髪がパサつく」…もしかしたら、それは敏感肌のせいかもしれません。
敏感肌の人は、肌のバリア機能が低下し、刺激を受けやすくなっています。
そのため、シャンプーやコンディショナーなどのヘアケア製品によって、かゆみ、フケ、乾燥などの頭皮トラブルが起こりやすくなります。
この記事では、敏感肌の原因や対策、そしておすすめのヘアケア製品を、具体的な商品名も挙げながら詳しく解説していきます。
この記事を読めば、もうヘアケア製品選びで迷うことはありません。
自分にぴったりのアイテムを見つけて、健康で美しい髪を手に入れましょう!
敏感肌で悩むあなたへ
敏感肌とは?
敏感肌とは、皮膚のバリア機能が低下しているため、外部からの刺激に弱く、炎症を起こしやすい状態のことを指します。
外的刺激には、紫外線、乾燥、摩擦、花粉、ダニ、ハウスダスト、汗、洗剤、化粧品などが挙げられます。
これらの刺激によって、かゆみ、赤み、湿疹、乾燥、ニキビなどの症状が現れます。
敏感肌は、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患とは異なり、明確な定義や診断基準はありません。
しかし、近年では、環境汚染、ストレス、生活習慣の乱れ、食生活の変化など、さまざまな要因によって、敏感肌で悩む人が増えています。
敏感肌による髪のトラブル
顔の皮膚と比べて頭皮は厚みがあるため、一般的に刺激に強いと言われています。
しかし、敏感肌の人は頭皮も敏感になっていることが多く、様々なトラブルが起こりやすくなります。
例えば、以下のようなトラブルが挙げられます。
かゆみ
頭皮が乾燥したり、刺激を受けたりすることでかゆみが生じます。
無意識のうちにかきむしってしまうことで、頭皮が傷つき、炎症が悪化してしまうことがあります。
また、かゆみを引き起こす原因として、頭皮に潜む Malassezia globosa(マラセチア グロボーサ)という真菌(カビ)が関係している場合もあります。
フケ
頭皮の乾燥や炎症によって、角質が過剰に剥がれ落ち、フケが発生します。
かゆみと同様に、頭皮環境の悪化や真菌の増殖が原因となることがあります。
頭皮の赤み
頭皮に炎症が起こると、赤みが出現します。
また、頭皮が乾燥することでバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなることも原因の一つです。
髪の乾燥
頭皮の乾燥は、髪の乾燥にもつながります。
頭皮が乾燥すると、皮脂の分泌が減少し、髪に必要な潤いが不足するため、パサつきや枝毛などの原因になります。
抜け毛
頭皮環境の悪化は、健康な髪の成長を阻害し、抜け毛の原因となることがあります。
特に、炎症が長期化すると、毛根にダメージを与え、抜け毛が増加する可能性があります。
これらのトラブルは、適切なヘアケアを行うことで改善できる可能性があります。
自分に合ったヘアケア製品を選び、頭皮環境を整えることが大切です。
敏感肌向けヘアケア製品の選び方
敏感肌の方は、特にヘアケア製品の成分に注意を払う必要があります。
刺激の強い成分や、アレルギーを引き起こす可能性のある成分は避け、頭皮と髪に優しい製品を選びましょう。
具体的な選び方としては、以下の3つのポイントを押さえることが大切です。
成分表示をチェック!避けるべき成分
シャンプーやコンディショナーなどのヘアケア製品の裏側には、必ず成分表示が記載されています。
この成分表示をよく見て、自分の肌に合わない成分が含まれていないかを確認することが重要です。
特に、以下の成分には注意が必要です。
洗浄成分
- ラウリル硫酸Na
- ラウレス硫酸Na
これらの成分は、洗浄力が強すぎるため、敏感肌の方にとっては刺激が強すぎる場合があります。
頭皮の乾燥やかゆみの原因となることもあるため、避けた方が無難です。
洗浄力の強い成分の代わりに、アミノ酸系洗浄成分やベタイン系洗浄成分など、洗浄力がマイルドな成分が配合されている製品を選びましょう。
例えば、「ココイルグルタミン酸Na」「ラウロイルメチルアラニンNa」「コカミドプロピルベタイン」などが挙げられます。
ただし、成分表示を見ただけでは、どの成分がどれくらいの割合で配合されているかはわかりません。
そのため、実際に使用してみて、自分の頭皮に合うかどうかを判断することが大切です。
香料・着色料
- 合成香料
- タール色素
香料や着色料は、製品を魅力的に見せるために添加されることがありますが、敏感肌の方にとっては刺激となる場合があります。
特に、合成香料やタール色素は、アレルギーを引き起こす可能性もあるため注意が必要です。
無香料、無着色の製品を選ぶか、天然由来の香料や着色料を使用している製品を選ぶようにしましょう。
ただし、天然由来の成分であっても、アレルギー反応を起こす可能性はゼロではありません。心配な場合は、事前にパッチテストを行うようにしましょう。
防腐剤
- パラベン
- フェノキシエタノール
防腐剤は、製品の品質を保つために必要な成分ですが、中には刺激が強いものもあります。
パラベンやフェノキシエタノールなどの成分は、アレルギーを引き起こす可能性も指摘されているため、敏感肌の方は注意が必要です。
防腐剤が全く含まれていない製品を見つけるのは難しいですが、配合量が少ない製品や、肌に優しい防腐剤を使用している製品を選ぶように心がけましょう。
最近では、「BG(1,3-ブチレングリコール)」「ペンチレングリコール」など、比較的刺激の少ない防腐剤も使用されるようになってきています。
低刺激性のものを選ぼう
敏感肌の人は、低刺激性のヘアケア製品を選ぶようにしましょう。
低刺激性の製品は、刺激の強い成分が少なくなっていたり、配合量が調整されていたりするため、肌への負担を軽減することができます。
製品を選ぶ際には、「低刺激性」「敏感肌向け」「無添加」といった表示を参考にすると良いでしょう。
また、パッケージに「アレルギーテスト済み」「パッチテスト済み」などと書かれている製品を選ぶのも一つの方法です。
ただし、「アレルギーテスト済み」「パッチテスト済み」と記載されていても、すべての人にアレルギーが起きないというわけではありません。
心配な場合は、自分でパッチテストを行うか、皮膚科医に相談するようにしましょう。
自分の頭皮に合ったものを選ぼう
敏感肌であっても、頭皮の状態は人それぞれ異なります。
乾燥肌、脂性肌、混合肌など、自分の頭皮タイプに合ったヘアケア製品を選ぶことが大切です。
乾燥肌
乾燥肌の人は、頭皮が乾燥しやすく、フケやかゆみが出やすい傾向があります。
保湿成分が配合された、洗浄力のマイルドなアミノ酸系シャンプーを選び、頭皮を保湿しながらやさしく洗い上げましょう。
また、シャンプー後には必ずコンディショナーやトリートメントを使用し、頭皮と髪に十分な潤いを与えることが大切です。
乾燥がひどい場合は、頭皮用の保湿ローションや美容液を使用するのも効果的です。
脂性肌
脂性肌の人は、頭皮がベタつきやすく、ニオイや炎症が気になることがあります。
洗浄力の高いシャンプーで皮脂をしっかり落とすことが大切ですが、洗浄力が強すぎると頭皮に必要な皮脂まで奪い去ってしまい、乾燥を招く可能性があります。
そのため、洗浄力のバランスが取れたアミノ酸系シャンプーや、頭皮の皮脂分泌を調整する効果のある成分が配合されたシャンプーを選びましょう。
また、熱いお湯で洗いすぎると頭皮の乾燥を招くため、ぬるま湯で洗い流すようにしましょう。
混合肌
混合肌の人は、頭皮の一部が脂っぽく、他の部分は乾燥しているという状態です。
部分的に異なる頭皮環境に合わせて、シャンプーを使い分けるのも一つの方法です。
例えば、Tゾーンなど皮脂が多い部分は洗浄力の高いシャンプーで洗い、乾燥しやすい部分は保湿成分配合のシャンプーで洗うといった方法です。
また、頭皮全体をアミノ酸系シャンプーで優しく洗い、乾燥が気になる部分にのみトリートメントを塗布するのも効果的です。
おすすめのヘアケア製品を紹介
敏感肌だからといって、ヘアケアをあきらめる必要はありません。
さまざまなメーカーから、敏感肌の方でも安心して使える製品が販売されています。
ここでは、タイプ別におすすめのヘアケア製品を、具体的な商品名とともにご紹介します。
シャンプー
洗浄成分にこだわった低刺激シャンプー
CMC成分やセラミドを補い髪に潤いを。植物由来の6種類のハーブエキスと厳選された6種類のオーガニックハーブエキスが質感を向上させるCMC成分を補い、天然型のセラミドが、毛髪の内部まですばやく浸透して水分を保ち、毛髪のパサつきを抑えてしっとりとまとまりやすくします。さらにグリチルリチン酸やラベンダー油の働きにより、毛髪だけではなく手にも指にもやさしい処方です。
コンディショナー
指通りの良い髪へ導くコンディショナー
サニープレイス ハイグレード ナノサプリ
《 手肌にやさしい・フレグランス ヘアケアシリーズ 》
イオンの力で汚れを落とす新発想シャンプー。植物パワーと卵殻膜のチカラで健康な頭皮と髪に健髪は頭皮作りから、クレンジングシャンプーの効果がさらにグレードUP。香りシリーズに、卵殻膜を配合。更に髪をリセットする薬草、18種類のアミノ酸、ペリセア、CMC配合で毛髪・頭皮を保護し、強化します。
・小さなお子様にも安心してお使い頂ける、お肌にやさしい処方。
・ノンシリコンなのに、全くギシギシしない。
トリートメント
スペシャルケアでさらに美しい髪へ
アリミノ スプリナージュ 《 スキンケア発想の頭皮•肌に優しいヘアケア 》
肌と髪、心を満たす。シンプルな贅沢ケア。肌にいいものは、髪にもいい。自然由来の“肌髪成分”を贅沢に配合したスキンケア発想のスプリナージュ。忙しい毎日に、シンプルなケアで深くリラックスしながら肌と髪、そして心を満たすひとときを。
頭皮ケア
頭皮環境を整え、健やかな髪を育む
資生堂プロフェッショナル サブリミック アデノバイタル 《 エイジングケア 》
髪のボリューム感が欲しい方、薄毛や抜け毛にお悩みの方におすすめ。年齢による複合的な髪と頭皮の悩みに着目。 独自の「ヘアパワライジングシステム」で、頭皮、根元、毛髪の3方向からケアし、ハリ・コシ、ボリューム感のある美しい髪へと導きます。
これらの製品は、敏感肌の方でも使用しやすいように、低刺激性や無添加にこだわって作られています。
ただし、肌質には個人差がありますので、初めて使用する際は、パッチテストを行うことをおすすめします。
また、使用中に異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、皮膚科医に相談してください。
ヘアケア以外にできること
敏感肌で悩む方は、ヘアケア製品選びだけでなく、生活習慣全体を見直すことも大切です。
肌への負担を減らし、健康な頭皮環境を保つために、できることから始めてみましょう。
生活習慣を見直そう
バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動は、健康な頭皮環境を保つための基本です。
これらの要素が乱れると、肌のバリア機能が低下し、頭皮も乾燥しやすくなったり、炎症を起こしやすくなったりします。
バランスの取れた食事
タンパク質、ビタミン、ミネラルなど、髪や頭皮に必要な栄養素をバランスよく摂るように心がけましょう。 特に、ビタミンB群やビタミンC、亜鉛は、頭皮の健康維持に効果が期待できます。
- ビタミンB群を多く含む食品:豚肉、レバー、卵、納豆、牛乳
- ビタミンCを多く含む食品:レモン、イチゴ、ピーマン、ブロッコリー
- 亜鉛を多く含む食品:牡蠣、牛肉、チーズ、ナッツ類
十分な睡眠
睡眠不足は、自律神経のバランスを崩し、肌のターンオーバーを阻害します。 睡眠時間は個人差がありますが、7時間程度の睡眠を心がけましょう。
適度な運動
適度な運動は、血行を促進し、頭皮に栄養を行き渡らせます。 また、ストレス発散にも効果があり、心身のバランスを整えることができます。 激しい運動は逆にストレスになる可能性があるので、ウォーキングやヨガなど、軽い運動を習慣に取り入れてみましょう。
皮膚科医に相談しよう
セルフケアを試しても頭皮の状態が改善しない場合は、皮膚科医に相談してみましょう。
自己判断でケアを続けると、症状が悪化してしまう可能性があります。
専門家のアドバイスを受けることで、自分に合った治療法やケア方法を見つけることができます。
- 頭皮のかゆみ、赤み、フケ、湿疹などの症状が続く場合
- 市販のヘアケア製品で改善が見られない場合
- 自分に合ったヘアケア方法がわからない場合
皮膚科では、頭皮の状態に合わせて、薬用シャンプーや塗り薬の処方、生活習慣の指導などを行っています。
まとめ
この記事では、敏感肌に悩む方に向けて、適切なヘアケア製品の選び方やおすすめ商品を紹介しました。
洗浄力の強い成分や添加物を避けることはもちろん、自分の頭皮タイプに合った製品を選ぶことが大切です。
今回紹介した商品を参考に、自分にぴったりのヘアケアを見つけて、健やかな頭皮と美しい髪を手に入れましょう。
本記事は、30年以上の豊富な経験を持つ美容師であり、全国にサロンを展開する経営者、高橋正和氏の監修のもと作成されました。
専門知識と実践経験に基づき、正確かつ実用的な情報を提供することを目指しています。
監修 | |
高橋正和(美容師/サロン経営者) |
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