【美容師監修】自宅で簡単!サロン仕上げのブロードライ方法
「美容院帰りのような、ふんわりまとまる髪を自宅でも再現したい…」そう思ったことはありませんか?
毎日のブローを少し変えるだけで、憧れのサロン仕上がりが叶うんです。
美容師が分かりやすく解説するブロードライの基本から、髪質別に仕上がるコツ、さらにワンランク上のスタイルを作る応用テクニックまでご紹介します。
よくある失敗と対策もまとめたので、もうブローで悩まない! 今すぐ実践して、扱いやすい理想の髪を手に入れましょう。
準備するもの
サロン帰りのような美しい仕上がりのブロードライを自宅で実現するには、いくつかのアイテムを準備しておきましょう。
適切な道具を使うことで、仕上がりに大きな差が生まれます。ぜひあなたの髪質や悩みに合わせて、最適なものを選んでみてください。
ドライヤー
ブロードライに欠かせないドライヤーは、風量や温度調節機能が充実したものを選ぶことが大切です。
風量が弱いと乾かすのに時間がかかり、髪への負担も大きくなってしまいます。
温度調節機能は、自分の髪質やスタイリングに合わせて使い分けることで、より理想の仕上がりに近づけます。
おすすめは大風量ドライヤー
早く乾くだけでなく、髪へのダメージを抑えながらブローできます。
イオン機能付きドライヤーもおすすめ
静電気を抑え、ツヤのあるまとまりの良い髪に仕上がります。
ヘアブラシ
ブロードライには、髪の毛を引っ張ることなく、スムーズにブラッシングできるヘアブラシを選びましょう。
素材や形状によって、仕上がりが大きく変わるので、自分の髪質や目的に合ったものを選ぶことが重要です。
おすすめはクッションブラシ
クッション性があるので頭皮に優しく、ブロー初心者さんにもおすすめです。髪にツヤを与えたいときにも最適です。
ロールブラシもあると便利
カールをつけたり、ボリュームを出したりするのに役立ちます。毛先を内巻きにしたいときや、トップにボリュームを出したいときにもおすすめです。
- ロールブラシは、太さが選べます。ショートヘアの方は細めのもの、ロングヘアの方は太めのものを選ぶと良いでしょう。
ヘアクリップ
ブロッキングに使うヘアクリップは、髪をしっかりと留めることができ、かつ、跡がつきにくいものを選びましょう。
ブロッキングをすることで、ブローしたい部分に集中しやすくなるだけでなく、ムラなく綺麗に仕上げることができます。
- 大きめのクリップがおすすめです。髪を小分けにすることで、よりブローしやすくなります。
ヘアオイルまたは洗い流さないトリートメント
ブロードライ前に使用するヘアオイルや洗い流さないトリートメントは、熱から髪を守り、パサつきを抑える効果があります。
また、髪の毛にツヤを与え、指通りを滑らかにする効果も期待できます。自分の髪質に合ったものを選ぶようにしましょう。
- ヘアオイルは、しっとりとした仕上がりにしたい方におすすめです。
- 洗い流さないトリートメントは、ミルクタイプやクリームタイプなど、さまざまな種類があります。自分の髪質や仕上がりの好みに合わせて選びましょう。
髪質別ブロードライのコツ
自分の髪質に合ったブロードライ方法を知ることが、サロンのような仕上がりに近づくための第一歩です。
ここでは、代表的な髪質別にブロードライのコツをご紹介します。
くせ毛さんのブロードライ方法
くせ毛さんは、湿気との戦いが重要です。以下のポイントを押さえ、ブロー後のうねりや広がりを抑えましょう。
- タオルドライでしっかりと水気を切る:髪の毛が濡れている状態だと、くせが出やすくなってしまいます。タオルで挟み込むようにして、優しく水気を吸い取りましょう。
- 洗い流さないトリートメントで保湿:くせ毛は乾燥しやすい傾向にあるため、洗い流さないトリートメントでしっかり保湿しましょう。ミルクタイプやオイルタイプがおすすめです。
- ドライヤーの風を上から下に向ける:くせ毛は、髪の毛の表面にあるキューティクルが乱れている状態です。キューティクルを整えるように、上から下に向かって風を当てましょう。
- ブラシは目の粗いくしやスケルトンブラシを使う:目の細かいブラシを使うと、摩擦で髪が傷んでしまう可能性があります。目の粗いくしや、風通しの良いスケルトンブラシを使うと、髪の毛を傷めずにブローできます。
- 冷風を当ててキューティクルを引き締める:温風で乾かした後は、冷風を当ててキューティクルを引き締めましょう。こうすることで、ツヤ感アップとくせ毛を抑える効果が期待できます。
直毛さんのブロードライ方法
直毛さんは、ペタッとした印象になりがちです。以下のポイントを押さえることで、ふんわりとエアリーなヘアスタイルを目指しましょう。
- 根元を立ち上げるように乾かす:根元がペタッとしていると、ボリュームが出にくくなってしまいます。ドライヤーを下から上に当てて、根元を立ち上げるように乾かしましょう。
- ロールブラシで毛先をカールさせる:直毛さんは、毛先をカールさせることで、柔らかく優しい印象になります。ロールブラシを使って、毛先を内巻きや外巻きにカールさせましょう。
- スタイリング剤でキープする:ブローで作ったヘアスタイルをキープするために、スタイリング剤を使いましょう。ヘアスプレーやヘアワックスがおすすめです。
ダメージヘアさんのブロードライ方法
ダメージヘアさんは、これ以上髪を傷めないよう、低温でじっくりと乾かすことが大切です。以下のポイントを参考に、優しくブローしましょう。
- ドライヤーの温度は低温にする:高温で乾かすと、髪の毛がさらに傷んでしまう可能性があります。ドライヤーの温度は低温に設定しましょう。
- タオルドライでしっかり水気を切る:髪の毛が濡れている状態だと、ドライヤーの熱が伝わりやすくなってしまいます。タオルドライでしっかりと水気を切り、ドライヤーを使う時間を短縮しましょう。
- アウトバストリートメントを使用する:ダメージヘアは、乾燥しやすくパサつきやすい状態です。洗い流さないトリートメントで、髪の毛に潤いを与えましょう。
- ブラッシングは優しく行う:ダメージヘアは、キューティクルが剥がれやすく、切れ毛や枝毛の原因になります。ブラッシングをする際は、目の粗いくしを使って優しく行いましょう。
サロン仕上げのブロードライ方法【基本編】
美容院帰りのような、ふんわりとまとまる美しい髪を自宅で再現したいですよね。
しかし、自己流のブロードライではなかなかうまくいかない、という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、プロが実践するサロン仕上げのブロードライ方法【基本編】をご紹介します。
ちょっとしたコツを押さえるだけで、仕上がりが格段にアップします。ぜひ、毎日のヘアケアに取り入れてみて下さい。
洗髪後、タオルドライで水気をしっかり取る
ブロードライの前に、まずはしっかりとタオルドライを行いましょう。
ゴシゴシと摩擦を与えてしまうと、キューティクルが剥がれ、枝毛や切れ毛の原因になってしまいます。
タオルで髪を挟むようにして、優しくポンポンと叩きながら水気を吸い取ることがポイントです。
ロングヘアの方は、毛先の方から順にタオルドライしていくと、より効果的です。
洗い流さないトリートメントで髪を保護
タオルドライ後、洗い流さないトリートメントを髪全体になじませましょう。
洗い流さないトリートメントは、ドライヤーの熱から髪を守り、パサつきや枝毛を防ぐ効果があります。
また、髪の毛に潤いを与え、まとまりやすくしてくれるので、ブロー前に使用することで、よりサロンのような仕上がりに近づきます。
ミルクタイプ、オイルタイプ、クリームタイプなど、様々な種類があるので、自分の髪質や仕上がりの好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
根元から乾かすのがポイント
ブロードライで最も重要なのは、根元から乾かすことです。
根元が濡れたままだと、髪の毛が乾きにくくなるだけでなく、頭皮の臭いの原因にもなります。
また、根元が乾いていない状態でスタイリングしようとすると、ボリュームが出にくくなってしまいます。
ドライヤーを根元に近づけすぎると、頭皮に負担がかかってしまうので、少し距離を置いて風を当てるようにしましょう。
指の腹を使って頭皮を優しく動かしながら乾かすと、より効果的です。
ブラッシングしながら乾かす
ブロードライをする際は、ブラシを使いながら乾かすと、よりサロンのような仕上がりに近づきます。
ブラシを使うことで、髪の毛が整い、ツヤ感がアップします。また、髪の毛が絡まりにくくなるので、ブロー時のダメージを軽減することができます。
ブラシの種類によって、仕上がりが異なります。
- クッションブラシ:髪に優しく、自然なボリュームを出したい時に最適
- ロールブラシ:毛先を内巻きにしたり、カールをつけたりするのに便利
- スケルトンブラシ:風通しが良いので、短時間で乾かしたい時に最適
自分の髪質や、仕上がりのイメージに合わせて、適切なブラシを選びましょう。
サロン仕上げのブロードライ方法【応用編】
基本のブロードライ方法をマスターしたら、次はなりたいスタイル別にブロードライで最後の仕上げをしていきましょう。
ここでは、よくある3つのヘアスタイル別に、ブロードライ方法をご紹介します。
トップにボリュームを出すブロードライ方法
トップがペタンとなりやすく、ボリュームが出にくいとお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そんな方に試していただきたいのが、以下のブロードライ方法です。
ポイントは、根元を立ち上げるように乾かすことと、逆毛を立てるようにブローすることです。
- まずは、トップの根元をつまんで、ドライヤーの温風を当てます。この時、風向きを下から上に当てるようにするのがコツです。
- 根元が乾いたら、今度は毛先を持ち上げて、上から風を当てます。こうすることで、ふんわりとしたボリュームを出すことができます。
- 仕上げに、冷風を当てて、形をキープします。トップにボリュームを出すことで、若々しく元気な印象を与えることができます。
ボリュームを出すためのプラスワンテクニック
さらにボリュームアップを目指したい場合は、カーラーやマジックカーラーを使うのも効果的です。
ブロー前に、トップの髪を巻いておくと、よりふんわりとした仕上がりになります。
毛先を内巻きにするブロードライ方法
毛先が内巻きになるだけで、上品でフェミニンな印象になります。ストレートアイロンを使わずに、ブロードライだけで内巻きを作る方法をご紹介します。
ポイントは、ロールブラシを使って毛先を内側に巻き込みながら乾かすことです。
- まずは、毛先をロールブラシに巻き込みます。この時、毛先からではなく、少し上の位置から巻き込むのがコツです。
- ロールブラシを内側に巻き込みながら、ドライヤーの温風を当てます。毛先までしっかりと熱を伝えましょう。
- 仕上げに、冷風を当てて、形をキープします。内巻きにすることで、柔らかく優しい印象を与えることができます。
内巻きを長持ちさせるコツ
ブロー後、しばらくは髪を冷ましておくのがポイントです。ヘアピンなどで毛先を固定しておくと、より効果的です。また、スタイリング剤を毛先に揉込むのもおすすめです。ミルクタイプの洗い流さないトリートメントは、保湿効果も期待できます。
ストレートヘアに仕上げるブロードライ方法
くせ毛で悩んでいる方でも、ブロードライできれいなストレートヘアを目指せます。
ポイントは、髪の毛を引っ張りながら、上から風を当てることです。
今回は、くせ毛の方向けに、ストレートアイロンを使わずにブロードライだけでストレートヘアに仕上げる方法をご紹介します。
- まずは、髪全体を濡らした状態で、タオルドライをします。その後、洗い流さないトリートメントを髪全体に馴染ませます。特に、毛先を中心に塗布すると、パサつきを抑えられます。
- ドライヤーの温風を当てながら、くしを使って、髪の毛を上から下に梳かしていきます。この時、髪の毛を引っ張るように意識するのがポイントです。
- ある程度乾いたら、冷風を当てて、髪の毛のキューティクルを引き締めます。ブロードライ後は、ヘアオイルなどを毛先に馴染ませることで、ツヤ感をアップさせることができます。
ストレートヘアをキープするコツ
湿気は大敵なので、雨の日は特に注意が必要です。
外出前に、ヘアスプレーやヘアオイルなどで、髪の毛をコーティングしておきましょう。
朝起きた時に、髪の毛がうねっている場合は、ヘアアイロンを使うのも一つの方法です。
しかし、ヘアアイロンの使い過ぎは、髪の毛にダメージを与えてしまう可能性があるので、注意が必要です。
寝るときは、髪の毛をまとめておくことで、摩擦によるうねりを防ぐことができます。
ブロードライでよくある失敗と対策
せっかくブロードライをしても、仕上がりがイマイチだと感じてしまうことはありませんか?
ここでは、ブロードライでよくある失敗と対策を解説していきます。
これらのポイントを押さえることで、ワンランク上の仕上がりを目指しましょう。
髪がパサつく
ブロードライで髪がパサつく原因として、主に以下の3つが挙げられます。
- ドライヤーの熱を当てすぎている
- 髪からドライヤーが離れすぎている
- ヘアオイルなどのアウトバスケアが足りていない
ドライヤーの熱は、髪内部の水分を蒸発させてしまう原因になります。
適切な距離でドライヤーを使うように心がけましょう。目安としては、ドライヤーと髪の間は15cm~20cmほどです。
また、ドライヤーを同じ場所に長時間当て続けるのもやめましょう。
ブロードライ前に、ヘアオイルや洗い流さないトリートメントを塗布しておくのも効果的です。
タオルドライ後、毛先を中心に馴染ませることで、ドライヤーの熱から髪を守り、パサつきを抑えることができます。
ドライヤー前に使用するヘアオイルは、椿油やアルガンオイルなどがおすすめです。
くせ毛がうねる
くせ毛にお悩みの方にとって、ブロードライでうねりを抑え、まとまりの良い髪に仕上げるのは至難の業ですよね。
くせ毛がうねる原因は、主に以下の点が挙げられます。
- 自然乾燥させている
- ドライヤーの風を髪に上手く当てられていない
くせ毛を綺麗にブロードライするポイントは、いかに早く乾かすかです。
自然乾燥では、髪の表面は乾いて見えても、内部は乾ききっていません。
すると、髪の毛が本来のくせで乾いてしまい、うねりの原因になります。
ブロードライをする際は、根元からしっかりと乾かすことを意識しましょう。
根元が乾いたら、毛先に向かって手ぐしやブラシで伸ばしながら風を当てていきます。
この時、髪の毛を引っ張るように乾かすのがポイントです。くせが気になる部分には、集中的に温風を当てた後、冷風を当てて固定するとより効果的です。
ボリュームが出ない
髪にボリュームがないと、それだけで老けて見えてしまうことも。
ブロードライでボリュームを出すためには、以下の2点を意識してみましょう。
- 根元を立ち上げるように乾かす
- 分け目を変える
ボリューム不足を解消するブロードライのコツは、根元を立ち上げるように乾かすことです。
根元を起こすように持ち上げながら風を当てることで、自然なボリュームが生まれます。
分け目を変えるだけでも、簡単にボリュームアップ効果が期待できます。
いつも同じ分け目にしていると、髪の毛がペタッとしやすくなってしまいます。
分け目を変えることで、根元が立ち上がりやすくなり、ふんわりとした印象になります。分け目は、ジグザグに取るのがおすすめです。
まとめ
この記事では、自宅でサロンのようなブローをする方法を紹介しました。
重要なのは、髪質に合ったブロー方法を実践すること、そして、ドライヤーの使い方やブラシの使い方をマスターすることです。
正しくブローすることで、髪のパサつきを抑え、くせ毛も綺麗にスタイリングできます。
毎日のブローで、ワンランク上の美しい髪を目指しましょう。
本記事は、30年以上の豊富な経験を持つ美容師であり、全国にサロンを展開する経営者、高橋正和氏の監修のもと作成されました。
専門知識と実践経験に基づき、正確かつ実用的な情報を提供することを目指しています。
監修 | |
高橋正和(美容師/サロン経営者) |
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