お家でできる!プロ級のパーマケア術

パーマ後の基本ケア
優しいシャンプーとコンディショナーの選び方
パーマ後の髪はデリケートな状態になっているため、刺激の少ないシャンプーやコンディショナーを選ぶことが重要です。保湿成分が豊富に含まれる製品を選ぶことで、髪の乾燥を防ぎ、ダメージを軽減することができます。また、硫酸系成分が含まれていないものや、アミノ酸系のシャンプーは髪や頭皮に優しく、パーマを長持ちさせる効果も期待できます。さらに、パーマ専用の製品を使用することで、ウェーブやカールの形状をしっかり維持することができます。
洗髪の正しい手順とコツ
パーマ後の洗髪では、髪の摩擦を最小限に抑えることが大切です。まず、髪を濡らす前にブラッシングをして絡まりを解消しましょう。その後、シャンプーを直接髪に塗らず、手のひらで泡立ててから頭皮に優しくマッサージするように洗います。この際、爪を立てず指の腹を使うのがポイントです。洗い流す際は、髪をゴシゴシ洗ったりこすらず、優しくすすぎます。そして、洗髪後は必ずコンディショナーを毛先を中心に使用し、髪全体の潤いを閉じ込めましょう。
ぬるま湯での予洗いの重要性
パーマ後の洗髪では、いきなりシャンプーをつけるのではなく、ぬるま湯で予洗いを行うことが重要です。このプロセスだけでも髪についた汚れやスタイリング剤の残りをある程度落とすことができます。また、予洗いにより髪全体が水分を吸収し、シャンプーの成分が均一に広がりやすくなります。注意したいのは、熱すぎるお湯を使わないことです。熱いお湯は髪に必要な油分を奪い、ダメージを引き起こす原因になるため、38℃前後のぬるま湯で洗うことを心がけましょう。
タオルドライの注意点
洗髪後、タオルドライの方法にも注意が必要です。濡れた髪は非常に繊細で、摩擦がパーマの形状を崩したりダメージを拡大させる可能性があります。ゴシゴシと力を入れて拭くのではなく、タオルで髪を優しく包み込むようにして水分を吸収させましょう。また、タオルを髪に押し当てながらポンポンと叩くように水気を取る方法もおすすめです。このようなタオルドライのテクニックを実践することで、パーマの持ちと髪の健康を維持することができます。
トリートメントでの徹底ケア
ダメージ修復に適したトリートメントの選び方
パーマ後の髪は、薬剤の影響でダメージを受けやすい状態になっています。そのため、トリートメント選びはとても重要です。ダメージを軽減するためには、補修効果の高い成分が含まれたトリートメントを選びましょう。具体的には、ケラチン、コラーゲン、ヒアルロン酸などの成分が配合されたものがおすすめです。また、パーマで乾燥しやすい髪を保湿するために、シアバターやホホバオイルが含まれたものも効果的です。刺激の少ないヘアケア製品を選ぶことで、髪と頭皮への負担を最小限にすることができます。
週1回のスペシャルケアで差をつける
毎日のケアに加え、週に一度のスペシャルケアを取り入れることで、よりしっかりとパーマ後の髪を整えることができます。このスペシャルケアには、集中補修効果のあるトリートメントを使用します。中でも、パーマによるダメージを徹底的に補修してくれる「集中ケア用トリートメント」を使うのが理想的です。一週間に一回のペースで時間をかけてトリートメントを行うと、髪がしっとりなめらかに整い、カールが長持ちしやすくなります。スペシャルケアを習慣化することで、日頃のヘアケアとの差を実感できるでしょう。
パーマに適したヘアマスクの使い方
ヘアマスクは、トリートメントよりもさらに高濃度の栄養分を髪に与えるケアに最適なアイテムです。特に、パーマした髪には水分保持力を高めてくれる保湿系のヘアマスクが効果的です。使い方にはいくつかのポイントがあります。まず、シャンプー後の濡れた髪に塗布し、必要に応じて蒸しタオルを頭に巻いて10分程度放置します。これにより、栄養分が髪の内部までしっかりと浸透します。その後、ぬるま湯で丁寧に洗い流します。パーマダメージを軽減するこのテクニックを取り入れることで、髪のハリやツヤを保ち、健康的なパーマヘアを維持することが可能になります。
ドライ&スタイリングの秘訣
自然乾燥とドライヤーの使い分け方法
パーマ後の髪はデリケートな状態のため、乾かし方によって大きな差が生じます。自然乾燥は髪への熱ダメージを避けるために有効ですが、湿気の多い季節や時間が限られている場合にはドライヤーも適切に利用する必要があります。ただし、ドライヤーを使う場合は、低温設定または冷風を選択することで、パーマ特有のカールが損なわれにくくなります。髪のダメージを軽減するためには、自然乾燥とドライヤーを状況に応じて使い分けることが重要です。
カールを維持する乾かし方のポイント
パーマのカールを維持するには乾かし方が重要です。外側の髪から乾かし始めるのではなく、髪の根元から乾かしていくとカールがだれるのを防ぐことができます。また、ドライヤーを使う際は、髪の流れに沿って風を当てることで、まとまりの良い仕上がりになります。さらに、カールを強調させたい部分は手でカールを形作りながら乾かすのがおすすめです。このテクニックを実践することで、パーマの持ちを良くし、ヘアスタイルを美しく保つことができます。
最適なヘアオイルとスタイリング剤の選択
パーマ後の髪は乾燥しやすいため、パーマ特有のカールやウェーブを保つためには保湿力の高いヘアオイルが欠かせません。軽いテクスチャのオイルを選べば、ベタつきを気にせずに髪に潤いを与えることができます。また、カールを長持ちさせるには、パーマ専用のスタイリング剤を使用するのが効果的です。使用する量は適量を守り、髪全体に均一に馴染ませることがポイントです。これにより、髪のダメージを軽減しながら、美しいスタイルを維持することができます。
長持ちさせる日常習慣
紫外線や熱ダメージを防ぐ工夫
パーマヘアを健康的に保つためには、紫外線や熱から髪を守ることが重要です。紫外線は髪の内部を乾燥させ、パーマのカールやウェーブを崩す原因になるため、外出時にはUVカットスプレーを使用するのがおすすめです。また、ヘアキャップや帽子を被ることでも紫外線を軽減することができます。さらに、ヘアアイロンやコテの使用はできるだけ控え、必要な場合は髪を守るヒートプロテクトスプレーを使用してください。これらの工夫をすることで、余計なダメージを軽減し、パーマの持ちを良くすることができます。
日常のブラッシング&セット術
パーマ後の日常的なブラッシングは、適切な道具を使い、優しく行うことが大切です。髪が絡まりやすいため、ワイドトゥースコームやパーマ専用のブラシを使用することをおすすめします。ブラッシングをする際は、毛先から徐々に根元に向かってとかしていくと髪への負担が軽減されます。また、カールを保つために、髪を引っ張るようなセットは避け、なるべく自然な形でまとめるよう心掛けてください。このようなテクニックを取り入れることで、美しいパーマスタイルを維持しやすくなります。
パーマの持ちを左右するヘアケアルーティン
パーマを長持ちさせるためには、毎日のヘアケアルーティンが非常に重要です。まず、パーマ用シャンプーやトリートメントを使い、髪に必要な保湿成分を与えることが基本です。洗髪後は、タオルで軽く押さえるように水気を取るタオルドライを行い、できるだけ摩擦を避けましょう。ドライヤーは冷風を使って根元から順に乾かすことで、髪の状態を整えやすくなります。また、洗い流さないトリートメントで髪をコーティングすることで、カールの形をキープしやすくなります。このルーティンを習慣化することで、パーマのダメージを軽減し、美しいヘアスタイルを維持できます。
避けるべきヘアケア製品とその理由
パーマ後の髪には避けるべきヘアケア製品があります。その一つが、アルコール成分が多く含まれたヘアスプレーやスタイリング剤です。アルコールは髪を乾燥させ、カールが緩む原因となるため、配合成分を確認することが大切です。また、硫酸系界面活性剤が含まれたシャンプーは刺激が強く、髪や頭皮に負担をかける可能性があるため、使用を控えましょう。代わりに、パーマヘア専用の優しい製品を選び、髪に最小限のダメージで負荷をかけないアイテムを選ぶと良いです。これらの製品選びに配慮することで、パーマの形を長く持たせることができます。
本記事は、30年以上の豊富な経験を持つ美容師であり、全国にサロンを展開する経営者、高橋正和氏の監修のもと作成されました。
専門知識と実践経験に基づき、正確かつ実用的な情報を提供することを目指しています。
監修 | |
![]() | 高橋正和(美容師/サロン経営者) |
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